ありそうでなかった大発明「鶏のから揚げの缶詰」 本当においしいか実食

川上 隆宏 川上 隆宏

 ありそうでなかった「鶏のから揚げ」の缶詰を、静岡の食品メーカーが開発しました。ぱかっと缶のフタを開けるだけで、大人も子どもも大好きなお惣菜の定番が味わえるなんて、まるで平成最後の大発明。おそらく日本初、いや世界初、ここまできたら宇宙初!?の取り組みだそうです。あの香ばしい匂いと味わい、カラッとした食感は、密閉された空間の中、どう保たれているのか。そして本当においしいのか…実際に食べてみました。

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 開発したのはホテイフーズコーポレーション。実は「やきとり」の缶詰を1970年に世界で初めて開発した会社といいます。「ホテイのやきとり」 として広く売られており、年間1800万缶製造。国内シェアは約7割といいます。

 「当社はやきとり缶詰という看板商品があり、鶏肉の缶詰加工技術に強みがあります。やきとりに続く鶏肉料理となると、鶏のから揚げが真っ先に思い浮かびますよね。そこで開発を進めてきました」と話すのは同社の担当者。「このような商品は、製缶会社も聞いたことがないとのことでしたので、 おそらく日本初、世界初と考えています。ただ、他社商品について全て把握しているわけではないので、断言できない、というのが実情ですが…」

 2年以上の開発期間、70回もの試作を繰り返して、商品化できたそうです。「ベタベタとした食感にならないようにすることが最も高いハードルでした。から揚げのサイズ、衣の量、鶏肉の水分量など、試行錯誤を繰り返しました」

 販売しているのは「和風醤油味」「てりマヨ味」「旨辛たれ味」の3種類。「和風醤油味」が一番オーソドックスで、タレなどがかかっていない、から揚げそのままの味が楽しめるそう。

 その商品説明がまたそそります。「国産若鶏をスパイシーな醤油だれに一晩漬け込み、菜種油でじっくりと揚げ、缶詰ならではの加圧加熱殺菌でカラッと香ばしく仕上げました。液のないドライタイプ」とのこと。…「カラッと香ばしく」ですって!まさにから揚げらしさにあふれた表現ですね。

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