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見つけた小惑星の名前は「Daianji(ダイアンジ)」 岡山県の中等教育学校5年藤井さん、自身が通う学校名から命名 学校への愛着込め

山陽新聞社 山陽新聞社

 大安寺中等教育学校(岡山市北区北長瀬本町)5年の藤井衣織さん(17)が、これまで見つかっていなかった小惑星を発見した。その天体に付けた名は、自身が通う学校名から「Daianji(ダイアンジ)」。学校への愛着と、天体に興味を持つ人が増えてほしいとの願いを込めた。

 「Daianji」は地球から約2億5千万キロ離れた場所にあり、直径約600メートル。火星と木星の間の軌道を公転しており、北極星の1億分の1の明るさに当たる22・5等級で、肉眼では見えない。藤井さんは「見つけられたらかっこいいなと思っていたけれど、本当にできるとは」と驚きを語る。

 発見には、天体画像から小惑星などの未発見天体を探すウェブアプリケーション「COIAS(コイアス)」を活用した。今年4月まで美星スペースガードセンター(井原市美星町大倉)に勤めていた松江工業高等専門学校情報工学科の浦川聖太郎准教授が開発した。

 米ハワイ島に設置された国立天文台のすばる望遠鏡が、2014年から20年にかけて定点撮影した画像を、パソコンの画面上で確認しながら未発見天体を探し出す仕組み。利用者は、時間の経過とともに移動する小惑星の動きを手がかりに、画像をコマ送りしながら見つける。

 藤井さんは、ライフパーク倉敷(倉敷市福田町古新田)で2年前に開かれたアプリの講習会に参加したことをきっかけに、小惑星探しに夢中になった。アプリの画面をテレビに映して探す手法で、これまでに見つけた小惑星と思われる天体候補は1万を超える。そのうち昨年1月に挙げた一つが、小惑星と認められた。

 浦川准教授によると、小惑星と認められるには、軌道が確実な天体と判断される必要がある。今回は、天体の明るさが、すばる望遠鏡だけでなく他の大型望遠鏡でも撮影できる等級だったことが鍵となった。他の地点でも観測され、確かな軌道が分かったために小惑星と認定された。

 命名をめぐり、名前を国際機関に提案できる権利は藤井さんのほか、コイアスで同じ天体を見つけていた利用者3人にもあった。全員で名前を協議する中、藤井さんが学校名にちなんだ案を示すと、皆が同調してくれた。提案は受理され、今年9月7日に晴れて学校名の小惑星が生まれた。

 藤井さんは「天体も宇宙も自分の知らないことが、まだまだある。未知の世界を、もっともっと楽しみたい」と話している。

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