動物病院の待合室。長椅子の1人分のスペースにキャリーバッグを置き、自分はその隣に座る――。そんな光景に「あれすごい嫌なんだけど、みんなそんな事ないのかな?」とXに投稿したのは、亀ぽまさん(@himaritomugi)。「他の人が座るのに邪魔だし、綺麗とは限らないし、足元か膝の上に置くのが良くね?」とつづっています。
投稿に寄せられたのは、共感と反発が入り交じる声。大きく分かれた反応について、亀ぽまさんに話を聞きました。
膝の上に抱える人 床に置く人 隣の椅子に乗せる人
亀ぽまさんは40代の男性で、歯科医師。写真に写っている愛猫は、6歳の女の子「ひまり」ちゃんです。半年に1度の定期検診と、何か不調が見つかったときに通院しています。
通っているのは、都内にある猫専門の動物病院。待合室は「いつも結構混んでる状態」だそうです。
そこで目にするのは、長椅子に座って自分の隣にキャリーバッグを置き、携帯電話を操作する人。座る場所がなくキャリーを抱えて待つ人や、床に置いて立ったまま待つ人もいるといいます。
亀ぽまさん自身は「膝の上に置いています」。さまざまな置き方が入り交じる待合室を見ているうちに、椅子にキャリーを置くことが気になるようになったそうです。
「足元に置くのが常識だと思う」「キャリーを縦に置いて自分は立っていました」
投稿には、自分はこうしている、という声が相次ぎました。「私も、動物病院では大体、キャリーごと膝の上に抱いています」との声も。猫の様子を見ていたい、通院前後にキャリーを清掃している、といった理由もつづられています。
足元に置いているという人からも、声が届きました。「足元に置くのが常識だと思う」「いつも私は足元に置きます。ですがほとんどが隣の席に置く人で、たくさんの人が立っています」。混雑した待合室で、座れない人が出ているという指摘です。
椅子を使うときの工夫を明かす人も。「どうしても椅子に置く場合はキャリーを縦にして椅子に置いて自分は立っていました」。1人分の幅に収め、自分は座らないという折衷案です。
一方、動物が入ったキャリーを足元に置くこと自体に抵抗を示す意見も目立ちました。「足元はなんかかわいそうで嫌かなあ」
病院によって事情は異なるようです。「うちのかかりつけの病院で、床に置いてる人は見たことないかなぁ」という声もありました。予約制で椅子に余裕があり、キャリーを挟んで飼い主同士の会話が始まることもあるそうです。
「理解はできます」と「一生分かり合えない」
亀ぽまさんは、病気の猫が心配で「自分の隣で様子を見ていたい」という意見については「ある程度理解できる」と話します。ただし、病院側が椅子にキャリーを置くことを認めている場合に限る、という条件付きです。
亀ぽまさんが納得できない意見もありました。「うちのキャリーバッグは綺麗」という声には、「そんなこと他人から見たら分からないです」と疑問を投げかけます。
「動物の病院なんだから椅子は人間が座るものじゃないだろ」という意見には「一生分かり合えないです」。「大事なペットを床に置くのか」という反応には「(そのようなことは)一言も言ってない」と強調しました。投稿では「足元か膝の上」としており、必ず床に置くべきだという意図ではありませんでした。
「病院が認めてるなら仕方ない」
さまざまな意見に触れ、亀ぽまさんは自分の考えを整理しました。
「病院が認めてるなら仕方ないのかなと理解しました」
ただ、衛生面への抵抗感は残ります。「汚物、ダニまみれの汚いキャリーバッグは嫌ですけど」
待合室の椅子を人が座る場所と考えるか、病院側が認める範囲でキャリーを置くことも許容するか。何げない待ち時間の光景から、飼い主それぞれの感覚の違いが浮かび上がりました。