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「お年寄り同士が話す姿を見なくなった」築100年超の古民家カフェを夫婦が開いた理由 誰もが過ごしやすい空間に改修 宿場町で始まる新たな交流

京都新聞社 京都新聞社

百人一首の歌枕として知られる「生野宿」(京都府福知山市生野)。江戸時代には殿様が宿泊したと伝わる本陣前で、真新しいのれんが揺れる。昨年10月、生野の里で唯一の飲食店がオープンした。店を営む大槻拡矛さん(45)・めぐみさん(45)の夫妻は地域の居場所作りを目指している。

拡矛さんは生野出身で、めぐみさんとは六人部中、大江高の同級生。一度大阪で就職したが、Uターンして高齢者向け配食サービス会社「ホクト」の経営を父から受け継いだ。

宅配の仕事をする中で、近所の高齢者同士が互いの家を行き来し、話し込む様子を見かけなくなったことを実感し、「外出のきっかけになる場を作りたい」とカフェを始めることにした。

約5年前に父の知人から購入した古民家を改修した。築100年を超える建物の趣を残しつつ、高齢者が使いやすいように床を低くするなど知人と約1年半かけて誰もが過ごしやすい空間に整えた。

一番人気は「ベーグルプレート」。卵と牛乳を使っていない自家製ベーグルを、煮込みハンバーグとともに提供する。価格は1100円で、1日限定10食。週替わり定食には、ホクトで作っている小鉢を添え、地元農家などから仕入れた米や野菜を積極的に使う。

イベント会場として店内を貸し出し、飲食以外を通じた居場所作りにも取り組む。これまでに紙芝居や音楽ライブが上演され、地域の人たちが集まった。

店内で利用客から「おいしかった」「居心地が良かった」といった声を直接聞けることが励みになっているという。大槻さん夫妻は「凪(なぎ)のように穏やかな時間が流れ、人と人が自然とつながる場所になれば」と願っている。

  ◇  ◇

【凪 NAGI cafe&communityさん関連情報】
福知山市生野97
営業日は火、木、金(祝日除く)臨時休業あり
午前10時~午後4時
0773(35)0331

▽公式インスタグラム(@nagi.cafe_community)
https://www.instagram.com/nagi.cafe_community/

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