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「ごみ業界は世間と分断されている」 産廃処理会社の営業マンから転身した男性 「ごみの学校」で環境教育に挑む

京都新聞社 京都新聞社

 京都府亀岡市を拠点に、ごみ処理の実情を伝える環境教育や、資源循環のコンサルティングをしている。環境教育を行う「ごみの学校」代表の寺井正幸(てらい・まさゆき)さん(36)=同市篠町=は、壊れた物を持ち寄った人が修理技術を得る「リペアカフェ」などの企画も催し、「物の循環の価値を高めていきたい」と目標を語る。

 同市南つつじケ丘出身。幼少期から川や山で遊ぶのが好きで、自然と環境への関心が高まった。大学では環境政策を学んだ。

 専門分野を生かせる就職先を探したが、なかなか見つからず、大阪府高槻市の産業廃棄物処理会社へ入社した。当時はごみ問題への関心は薄く、社員の挑戦を促す社風に引かれたという。

 営業として業界の内外に産廃処理の知識を伝える仕事をする中で、「ごみ業界は世間と分断されている」と感じた。ごみがどのように処理されて再利用されるのか。多くの市民や企業が知らず、業界内にも、現状を変えようとする雰囲気はなかった。

 「誰も手を入れていないことをするのが好き」と言い、自身が橋渡し役になろうと考えた。2021年、個人の活動として「ごみの学校」を開始し、23年に株式会社化した。

 学校や保育園、企業向けにごみ処理の工程などを伝える講演を行い、企業と連携してプラスチックごみのリサイクル事業などに取り組む。昨年にはインターネット配信するポッドキャスト番組「ひらけごみ!」を始めた。分別につなげるため、ごみの素材を解説する回が多い。

 大量生産や大量消費をしない社会の実現のため、分別やおすそわけによる食品ロスの削減など「消費者がどう動くかが大切」。どんな大企業でも、市民の動きはコントロールできない。だからこそ地域に密着して、市民と一緒にごみ問題を考えることを大切にしている。

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