ホストやキャバ嬢、風俗店キャストなどの夜職をしていれば、給料が高く1000万円を貯めることなど簡単に叶うと思われがち。たしかに指名を増やし続ければ1000万円以上を貯めることは可能でしょう。ただキャストが飽和状態の現在では、数千万単位の貯金はなかなかにハードモード。
ドカン!と売れて1000万円をすぐに手にする例もある一方で、高時給をもらいながら慎ましやかな生活を送ってようやく1000万円……など、貯蓄の壁はかなり高いようです。では、どうして夜職で1000万円貯金が難しいのか、元セクシー女優で多くのキャストたちに取材している筆者が解説します。
稼げない、無駄遣い……なぜ夜職はお金が貯まらないのか
夜職に就くと、適当に働いても時給1万円だったとか、とりあえず店にいれば日給10万円になったなどの話を聞いたことがある人は少なくありません。昭和〜平成の時代は“待ち”が発生するほど行列ができた店も多く、出勤するだけで即高収入が一般的でした。
しかし令和の現在では、客数が減っているにも関わらず、キャストは増え続ける一方です。すると需要と供給が成り立たなくなり、働き手は思うようにお金が入りません。
そもそも来客がなければ収入に繋がらない世界ですから、新人はお客さんを掴みたくともスタートラインに立てないですし、キャリアがあっても店が静かなら、新規開拓を望めないのです。この状況では、思うように貯金ができない理由も納得ですよね。各SNSや動画でスターキャバ嬢が注目を集めて以来、月収が50万円〜100万円いかない女の子が増えており、夜職全体の収入平均値が下がっているとのこと。
また、たとえそこそこ稼いでいても、無駄遣いで気付かぬうちに散財しているパターンも見られます。「何に使っているかわからない」とボヤき、無駄遣いに何十万も溶かすキャストは決して少なくはありません。
整形やハイブランド爆買いのようなわかりやすい大金の支払いよりも、ちょこちょことした出費が一番打撃ですからね。月収が200万円で家賃が30万円、無駄遣いに数10万、そこから交際費や美容代もかさむとなると、すぐに貯金できない状況になっても当然でしょう。
ナイトワーカーが1000万円を手にするためには?
ナイトワーカーが1000万円以上の貯金をするためには「めっちゃ売れっ子になる」のがイチバンですが、残念ながらそう簡単ではないので……。険しすぎる道を進まず、精神が壊れない程度に貯めるにはとにかく“コツコツ”がカギです。
実際に数千万貯めた人はものすご〜く堅実であるケースが多く、中には「洋服は全部お客さんに買ってもらい、自分でお金を出すのはユニクロとシーインのみ」や「タクシー代をかき集めるためにアフターへ行く」なんて話も(笑)たとえタクシー代のお手当が1万円でも10件行けば10万円に膨らみますから、地道に積み上げるのが1000万円に近づく侮れない行動なのです。
また、出費を抑えて貯めるには家賃を下げるのも有効的です。ナイトワーカーは売れ始めると30万円〜くらいのタワーマンションに住みたがりますが、いくら月収300万円でも12カ月で約360万円の出費はなかなかのもの。
加えてウーバーイーツ三昧では気づいたらお金が減っている状態を免れません。目標額を達成するまでは高級物件を望まない、出前を取らない、と“消え物”に投資しないことも重要です。
「せっかくナイトワーカーになったのに、こんなみみっちくないとダメなの?」という声が聞こえてきそうですが、これが歓楽街の現実。一般的な金銭感覚を見失わず、年単位の時間をかけられるのであれば、貯金1000万円もきっと可能なハズですよ。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。