キャバクラやホスト、風俗店などで勤めるキャストたちは高収入です。そのため多くのキャストがお金を目的としてこの仕事に就いています。キラキラしたいや、有名になりたい等の夢はあれど、あくまで承認欲求は付属品です。
たしかに夜職でのお仕事は、ほとんどのジャンルで時給1万円以上が望めます。たった1時間で昼職の平均日給を超えるのですから、働く全員がお金持ちと思う人もいるでしょう。
しかし実際のところは、預貯金ゼロや毎月自転車操業、思ったよりも貯蓄がないというナイトワーカー多数存在します。では、なぜ彼らの手元にはお金が残らないのでしょうか。
最大の理由は「チマチマ使ってしまう」
働いてもお金が貯まらない理由は化粧品やブランド品の爆買い、美容整形をイメージされる人が多いです。しかし実際には、金額が大きいものよりもちょっとした無駄遣いが関係しています。
一気に100万円を超える買い物なら「使ったなぁ」という手ごたえを感じるものの、チマチマとした支出は印象に残りませんよね。その結果、いつの間にか大金を失っているケースが圧倒的に多いのです。
無駄遣いの例として、ウーバーイーツのヘビロテ、コンビニでお菓子やタバコをまとめ買い、友達との割り勘が大雑把などがあげられます。ナイトワーカーは「明日働いて稼げばいいや」という考えが染みつきやすいため、この無駄遣いが一向にやめられません。
経費がかさみすぎ……領収書を見て真っ青!?
自分自身を商品とするからこそ、経費がかさむのが夜職のイタイ部分。おまけに会社でいうところの「福利厚生」があまり手厚くないせいで、ちょっとした備品なども自己負担というお店も少なくありません。飛んでいくお金はかなり多く、経費以外にも交際費がかかりやすいのも弱点です。
例えばキャバ嬢のミオさん(仮名)は営業後に飲み歩くのが好きで、街へ来たばかりの時はさまざまな店に行っています。その結果、同業客が増えた一方で、誰かのバースデーや周年で顔を出しまくる状態に……(以下『』内、ミオさん談)。
『某歓楽街にいた時は毎日のようにどこかへ顔を出し、交際費だけで50万円は超えた時期もあったほどです。バーだからキャバに比べるとシャンパンの価格は安いけど、こっちも“顔”ってもんがありますから、激安シャンパンなんかおろせないでしょ。領収書を見返して青ざめたこともあるくらい』
お客さんと店へ行った時は会計を出してもらえますが、自分1人や友達同士なら当然自腹です。一時期ミオさんは激しい“売り上げスランプ”に陥り、収入が落ちたことがありました。そんな時に知人のバースデーや周年が重なり、地獄を見たと言います。
『収入落ちてんのにドレス買わなきゃだし、美容メンテも怠れない。一番削れるのは交際費だけど、ずっと付き合いがあるのに彼らのイベントを無視できませんよ。その頃はお客さんムリヤリ連れてって払ってもらってたけど(笑)、同業とズブズブになりすぎるのも考えものだと学習しましたね』
彼女のエピソードを聞くと“稼ぐための支出”も、なかなか悩ましいと思ってしまいます。特に飲み屋の場合は付き合いが重要ですから、ちょうどいい塩梅を見つけないと自分で自分の首を絞めがち……といったところでしょうか。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。