病院やクリニックを探すとき、みなさんは何を重視しますか。医療プラットフォーム事業を展開する株式会社ギミック(東京都渋谷区)は、医療機関選択の基準から受診体験、受診後の行動まで、患者のリアルな声を分析した実態調査レポート「患者白書2026」を公開しました。それによると、現代の患者たちは、ネットの口コミをそのままうのみにするのではなく、堅実で慎重な選び方をしていることが明らかになりました。
この調査は、インターネットを活用して病院・先生に関する情報を直近1年間に2回以上検索したことがあり、1回以上通院したことがある全国の20~59歳の男女4000人を対象として、2026年3月にインターネットで実施されました。
本調査でまず注目したいのが、口コミやSNSで得た医療情報の扱い方です。
口コミやSNSで情報を得た2157人のうち、88.2%が「その後さらに詳しく調べたことがある」と回答。ネット上の口コミなどを「受診先を決めるための最終的な判断材料」とするよりも、まずは情報収集のきっかけとして利用し、そこから別の情報を調べる人が多いことが明らかとなりました。
調査を実施した同社は、「医療に関する情報は、一般の商品やサービスとは異なり、専門性も高いため、複数の情報源を照らし合わせながら慎重に判断しているのでは」と推察しています。
では、実際に医療機関を選ぶ際、どのような点が重視されているのでしょうか。
全回答者に聞いたところ、最も多かったのは、「診療日・診療時間」(71.0%)でした。次いで「医師に関する情報(診療方針や得意領域など)」(69.2%)、「立地の利便性(自宅や職場からの距離)」(61.3%)といった回答も上位に挙がり、「近いから」という理由だけではなく、自分が納得して診てもらえる医療機関かどうかを確認したいという患者の意識がうかがえました。
一方で、実際に診療を受けているときには、コミュニケーションに関する悩みも見られました。
「診療中にストレスを感じる要因」として上位に挙げられた回答は、「説明が不十分」(45.0%)、「質問がしづらい」(33.2%)、「医師の言葉遣いや話し方」(27.1%)でした。
病気や治療についての知識が十分ではない患者にとって、専門的な内容をどれだけ分かりやすく説明してもらえるかは、診療を受けるうえで重要なポイントになっているようです。
さらに、「また次回もこの医療機関を受診したい」と感じるポイントとしては、「医師の説明の丁寧さ」(70.1%)が最多に。
次いで「医師の人柄やコミュニケーション」(62.3%)、「診療の正確性や専門性」(58.7%)が続き、医療機関を評価するとき、単に「治療を受けた」という事実だけでなく、自分が診療内容を理解できたか、納得できたかも重視していることが分かります。
特に「医師の説明の丁寧さ」が7割を超えたことは、医療におけるコミュニケーションの重要性を考えるうえで興味深い結果となりました。
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本白書から見えてきたのは、患者が医療機関選びや受診において、自分でしっかり確かめて「納得したい」という姿です。
再診意向でも「医師の説明の丁寧さ」が最も大きく影響しているように、患者は自身の診療内容を理解し、納得できることを重視しています。
「信頼できる情報」を見極め、ドクターとしっかりと対話しながら自分に合った医療パートナー(かかりつけ医)を見つけていくことが、これからの健やかな暮らしを守る第一歩になりそうです。