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「なぜピザにパイナップルを載せるのか」「なぜウインナーを刻むのか」食の大罪を犯す日本人に憤るアメリカ人【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

日本人からみると当たり前の光景でも、海外の人からみると異様に映ることもあるようです。漫画家・尾添椿さんの『解毒のススメ ~毒親育ちの私がアメリカ人彼氏と幸せになってもいいですか?~』は、アメリカ人の彼氏を持つ作者が描く異文化交流エッセイです。同作の第18話が『食の大罪、犯していませんか?』としてX(旧Twitter)に投稿されると、約7700ものいいねが寄せられています。

作者とアメリカ人の彼氏・セオドアは、一緒にスーパーマーケットに行きました。日本のスーパーの豊富な品揃えに目を輝かせるセオドアでしたが、マヨネーズピザやウインナーコーンピザを見た途端「何故…日本人はいつも“食の大罪”を犯すか…?」といぶかしげな表情を浮かべたのです。

ここで話す『食の大罪』とは、例えばイタリアにおいてピザにパイナップルを乗せる行為や、スパゲッティを折る行為などを指します。これらは文化や伝統に対する冒涜として、ときには議論を生むこともあるそうです。

それなのに日本には、『食の大罪』を無視した料理がたくさんあるとセオドアはいいます。セオドアはアイルランドとドイツにルーツがありますが、例えばウインナーを刻む行為は、ドイツの家庭料理・ホッペルポッペル以外でやると魂が震えてしまうそうです。

『食の大罪』を犯すことに恐怖を抱くセオドアに、作者は「日本で食べて気に入ったものある?」と尋ねました。セオドアはさまざまな食べ物を挙げますが、そのひとつにカレーライスと答えます。しかし、実はカレーライスも日本発の洋食であるため、実はセオドアもとっくに『食の大罪』の味を知ってしまっていたのでした。

ショックを受けているセオドアに、作者は日本の食文化を知ってもらうことにしました。作者はオムライスを提案しますが、セオドアにとってはチキンライスを作るのにケチャップを使うのに違和感があることや、卵を上に乗せるのも想像がつかないそうです。

元々好き嫌いが多いセオドアでしたが、食わず嫌いも多いため「俺を日本食で“わからせ”て…」と作者に訴えるのでした。帰宅後、作者は炊飯器でチキンライスを作り、薄焼き卵できれいに形を整えます。セオドアは、完成したオムライスを恐る恐る口に入れると、まろやかな卵とチキンライスがとてもよく合うことにおどろいたようです。

『食の大罪』といってしまったことに反省し、逆にオムライスが大好物となったセオドア。それからしばらくの間、週末にオムライスを食べたいとリクエストするようになったのでした。

読者からは「ウインナーを切るのもダメなんだ!」「食に関する感覚がここまで違うって不思議」などの声が寄せられています。そこで、作者の尾添椿さんに話を聞きました。

「おいしければいい」という感覚は少数派の模様

―なぜ日本と海外では、食事に関する感覚が異なるのでしょうか?

海外の方にも、日本人のように「おいしければいい」という感覚がないわけではないと思いますが、セオドアや私の周りの外国人の話を聞くかぎりだと少数派のようです。

海外では、民族的なルーツや伝統的なレシピを大切にする人が多いことや、手に入る食材が限られていることが、食事に対する感覚の違いに繋がっているのではないかと思います。

とはいえ、日本人の私は「おいしければいい」を享受していきたいです。

―オムライスのほかに、セオドアさんがハマった料理がありましたら教えてください

もずく、蕎麦、焼き豆腐などにハマっています。

―日本の食事に抵抗感があっても、挑戦的に挑むセオドアさんの姿が印象的でした。『解毒のススメ』では、どのようなことをテーマに描かれているのでしょうか

アメリカ人の恋人・セオドアとの愉快な日々を描きつつ、毒親家庭出身の私が“解毒”に挑むエッセイです。セオドアのまっすぐな愛情表現や、アメリカと日本の文化や考え方の違いに触れていくなかで、毒親の呪いから解放されていく様子を見ていただけると嬉しいです。

<尾添椿さん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/ozoekkk
『解毒のススメ ~毒親育ちの私がアメリカ人彼氏と幸せになってもいいですか?~』
▽マンガボックスにて連載中
https://www.mangabox.me/reader/505287/episodes/
▽電子書籍第1巻(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0GFP7C6KJ

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