アメリカで根強いとされるゲイ差別がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは、漫画家の尾添椿さん(@ozoekkk)が「アメリカ人の友人がトートバッグを使う理由」と紹介したエッセイ漫画。
アメリカ人の男性に話を聞くと、アメリカの男性用ファッションブランドではトートバッグは売っていないという。それはアメリカでは「トートバッグ=ゲイ」という偏見があるからだそうだ。ほかにもカフェでフラペチーノを飲んでたらゲイ、お洒落をしていたらゲイ、足を組んでいたらゲイ…という具合にアメリカ社会におけるゲイへの偏見・差別には根深いものがあるようだ。
尾添さんに話を聞いた。
ーーアメリカのゲイ差別事情を知ったご感想を聞かせてください。
尾添:性別規範は存在するべきですが、その枠から出た存在を異質と扱うのは違うのではないかと思います。アメリカではトランスジェンダーになりたい子どもたちが親の同意なしに医療的移行をし、その後合併症に苦しむケースが後を絶たないことも報道されていたので、「だろうな」という感想です。文化的背景が違うと、性別の在り方も違うのか…と思いました。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
尾添:2023年のポストを引用して「これって本当だったんだ」と、過去の意見と照らし合わせている方もいらっしゃいました。印象的だったのは、「性別規範がガチガチに縛られた社会で生まれ育ち、どれか一つでも逸脱していたら自分は本当は異性なんじゃと解釈するようになる子どもがいるのも無理はない」というポストです。文化的背景の違いは、色々な概念と観点を教えてくれます。
◇ ◇
SNSユーザーたちから
「アメリカに住んでいた時に、男性がタオルをおばちゃん持ち(腕に引っ掛ける、手に持つ)をすると速攻ゲイと呼ばれるので、みんな肩にかけていた。(作業用やスポーツ用でも)『タオルくらい自由に持たせろよ!?』って思いましたね」
「差別を良しとしているわけではないのですが、日米でステレオタイプが真逆なのが興味深いです。むしろ、マッチョこそがゲイモテ路線なので。不思議です。繰り返しますが差別は否定されるべきことだと思っています。ただ、なぜこうも変わるのかが不思議なのです」
「ここまで細かくしつこくゲイ判定をやっていると、逆に男性はみんな心がゲイで、それを隠す為に常に誰かを『ゲイだゲイだ』と騒いでいるように見えます」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
「人のふり見て」ではないが日本社会が個人の性的指向に寛容であれるよう願いたいものだ。
【尾添椿さんプロフィール】
漫画家。幼少期から両親に心理的虐待を受け続け、成人後に分籍、住民票の閲覧制限を実行。
その体験を漫画にしてSNSに投稿したところ、大きな反響があったことからエッセイ漫画を描き始める。
現在はマンガボックスで国際エッセイ『解毒のススメ』を連載中
▽Xアカウント:
連載中『解毒のススメ』
▽1巻:https://amzn.asia/d/0dvLZWg4
コミックス2巻はRenta!、マンガボックスストアにて先行発売中
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