みなさんが転職を考えるとき、仕事内容や働き方と並んで気になるのが、やはり給与の変化ではないでしょうか。
パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する転職サービス『doda(デューダ)』は、このほど2026年度第1四半期(2026年4~6月)の転職決定者を対象に、転職前後の年収変動をまとめたレポートを発表しました。それによると、約6割が「転職後の年収が増加した」と回答し、年収が増えた人の平均増加額は「72.8万円」に達することが分かりました。
同サービスを利用して転職を決定した人を対象に、転職前後の「決定年収(転職先企業が採用決定時に転職者へ提示する年収)」を比較したところ、2026年度第1四半期の転職決定者全体では、転職前と比べて年収が平均「8.0万円」増加となったものの、前四半期からは0.4万円の減少となりました。
一方、「転職後に年収が増加した人」だけに絞って見ると、平均増加額は「72.8万円」と、前四半期から1.2万円増加し、2023年度第1四半期以降で最も高い増加額となりました。
では、転職した人のうち、実際に年収が増えた人はどのくらいいるのでしょうか。
2026年度第1四半期では、転職後に年収が増加した人の割合は59.2%で、前四半期からは0.1ポイント増加しています。
ただし、この数字は「すべての転職者の約6割が同じように年収アップする」という意味ではありません。集計対象は、あくまで「同サービスを利用して転職を決定した人」です。転職先の業界、職種、経験、年齢などによって、年収の変化には違いが生じます。
転職後に年収が増加した人の割合を業種別に見ると、最も高かったのは「IT・通信」で、64.8%でした。次いで、「エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)」(63.6%)、「商社」(63.6%)が続き、「エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)」では前四半期から3.2ポイントの上昇となりました。
職種別では、「クリエイター・クリエイティブ職」(68.8%)、「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」(65.4%)、「企画・管理」(60.5%)がトップ3となりました。
前四半期からの上昇幅が最も大きかったのは「販売・サービス職」(58.5%)で、4.7ポイント上昇しています。
本調査のデータから分かるのは、「転職前後で年収がどの程度変化したのか」という集団全体の傾向です。「転職すれば年収が上がる」と一括りに考えるのではなく、自分がどの業界・職種に属しているのか、転職先でどのような仕事をするのかによってデータを見る必要がありそうです。