ミュージシャン、中国文学者の瞳みのるさんが80歳の誕生日の前日、9月21日に京都市北文化会館(京都市北区)で記念イベント「瞳みのるHa・Pee・y Birthday Event 2026 in Kyoto」~下鴨河原で会いましょう! "ザ・タイガース、京都洛中洛外、高校めぐり" ~を開催した。
京都で生まれ育った瞳さんにとって、周辺は慣れ親しんだ土地。特に今回は、ほど近くにある下鴨神社(京都市左京区)が瞳さんの文学方面での師匠筋にあたる谷崎潤一郎(師の柴田錬三郎のそのまた師、佐藤春夫は谷崎と深い親交を持った)ゆかりの地であることから、この会場が選ばれたということだ。
「台風の影響は大丈夫でしたか?」「80歳になって、この年になって、これだけ皆さんに来てもらって言葉がありません」
イベントは会場を埋め尽くしたファンへの配慮と、感謝のメッセージから始まった。次いでイベントテーマである、岸部一徳さん(伏見工業高校)、森本太郎さん(立命館高校)、沢田研二さん(鴨沂高校)、加橋かつみさん(山城高校)らザ・タイガースのメンバーの出身高校や、デビュー前の「ファニーズ」時代に撮影やお別れ会の地となった京都府立植物園を巡ったお話。
同郷かつ同世代だったザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』日本語詞を手がけた松山猛さん、ファニーズのファンクラブ会長だった森ますみさんなど、客席の面々と昔話をやり取りしつつ、時おり話題にちなんだ曲やニューアルバム『しらべはアマリリス』の収録曲を披露しつつ、軽妙に進行してゆく。
スポットライトはファニーズ、タイガース時代を共にした盟友・森本太郎さんとのトーク。
初めは、
「近所だし小学校が同じだからずっと知ってたけど、ピー(瞳)の友達はやんちゃな奴ばかり。僕の友達は真面目だから、当時は付き合った覚えがない」
などと幼いころの他愛ない話題だったが、話が深まるにつれ、森本さんからは、
「お互い傘寿を迎えて未知の世界。80代はどんなビジョンがあるの?」
「せっかく2人そろったんだから、ここにいる人たちはタイガース再結成の話が聞きたいと思うよ」
「再来年、沢田が傘寿になったら再結成しようよ」
と、2028年にタイガースを再結成しようという提案が。
ザ・タイガースの再結成については、加橋さんが否定的な見解を示しており課題があるが、瞳さんは、
「タローが沢田に言ってよ(笑)」
と、まんざらでない様子だった。もしかすると今後、予定されている瞳さんの傘寿祝いの食事会で、なにかしらのアクションがあるかもしれない。
瞳さんの思いがあふれるばかり、終始押しぎみだったイベントだが、終盤にプレゼンター役を仰せつかった筆者が祝辞を述べるなどして、温かな祝福ムードの中で幕をおろした。
日本屈指の人気スターだった過去を持ちながら、いくつになっても向上心にあふれ、謙虚な人柄の瞳さん。これからも、なにとぞ長くご活躍いただけるよう願いたい。
なお、終演後に瞳さんは本稿に向け「80にして79の非を悟る」と、中国の古典『淮南子(えなんじ)』にちなんだコメントを寄せてくれた。非常に含蓄ある言葉なので、意味はそれぞれに調べていただけると幸甚だ。
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瞳みのる(ひとみ・みのる)プロフィール
1946年9月22日、京都生まれ。1967~71年にザ・タイガースのドラマーとして在籍。グループ解散後、芸能界から引退。解散直後に京都府立山城高校に復学し、1年間の猛勉強で慶應義塾大学文学部に合格。文学部中国文学科を卒業後、修士課程を経て慶應義塾高等学校で教壇に立つ。2011年に芸能界へ復帰し、ザ・タイガースのメンバーとも積極的に共演する。26年9月21日、80歳記念イベント「瞳みのるHa・Pee・y Birthday Event 2026 in Kyoto」開催。同日、3枚目のオリジナルアルバム『しらべはアマリリス』をリリース予定。
▽公式ホームページ
https://www.hitomiminoru.com