「高校生の頃、『ナプキン持ってる?』と聞かれて、数回それぞれ違う女子たちにあげたことがあったけど、一番イヤだったのが、他のクラスの子が、来て、あげなければいけない状態になったこと。購買に買いに行けばいいのに、と思った」
まゆさんは高校時代を経て、社会人になり、ある日同期の女性からナプキンを持っていないか聞かれてあげたそう。すると数日後に、その女性から数個入りの未開封のナプキンを渡されて、「ありがとう」と言われたといいます。
まゆさんは「嬉しかったのと、自分を助けてくれた人には、倍にしてお返しすることを学びました。高校時代のナプキンくれくれにはイラついたけど、その分、社会人になってからの学びは大きかった」とThreadsに投稿。
このエピソードに、「倍にして返す。見習いたいです」「そういう所でその人の礼儀正しさとか本質が解りますよね」「中学の時困ってる友達に1つだけあげたら翌日それより大きなナプキンで返してくれた友達いました。出来る人は中学生でもちゃんとしてる」と、賛同の声が寄せられました。
また、「高校の時、しょっちゅう『ナプキン持ってない?』って言う子がいました。もちろん返ってくる事はありませんでした」「ナプキン乞食いるよねぇ。あの子なら持ってるよ!とかいう情報屋も」「たかりに来る人、いますよね。一回あげたら大変でした」と、ナプキンくれくれエピソードも多いことがわかりました。
まゆさんに高校のころのナプキン事情や同期の女性について話をお聞きしました。
「イヤだけど断れなかった」
――高校生の頃ナプキンはいつも持ち歩いていたのでしょうか
「もしもに備えて、学生カバンの中に1個だけ入れていました」
――他クラスの生徒は元々友だちだったのでしょうか
「いいえ、友人ではなかったです。他クラスの子Aは別の友人Bに『持ってないか』聞いていました。するとBがAに私に聞くように言いました。ナプキンをくれる子って認識されていたんでしょうね」
――あげた生徒からのお返しは?
「誰からもなかったです。当時あげるのがすごくイヤでしたね。親のお金で買ってもらっていたわけですから。イヤだけど断れなかったです。角が立つ、私の変な噂など流されたら困るみたいに思っていました。私自身、人からもらったことはなかったです」
――同期の女性にナプキンを持っていないか聞かれたときどのように思いましたか?
「ドキッとしました。しかも持っていたものが夜用の大きいものだったので」
――お返しをもらったときは?
「私は1つしかあげてないのに、複数個入りで、お返しの意味を知りました。自分の人生を豊かにする意味で嬉しかったです。高校の頃の記憶があったので余計にそう感じたのかもしれません」
◇ ◇
問題は“生理の貧困”、それとも“借りパク”?
今回の生理用のナプキンを「もらったまま返さない」というのは、特に学生の場合は、2つの問題をはらんでいる可能性があります。
ひとつは昨今、経済的な理由等で生理用品を購入できない「生理の貧困」です。
厚生労働省健康局では「生理の貧困」に関しての実態や現状を調べるため、令和4年2月に「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」(※1)を、全国の18歳から49歳の女性3,000人を対象に実施しました。
発表によると、生理用品の入手に苦労したことが「ある」と回答した割合は8.1%、244人と決して少なくないことが判明。年代別にみると、18・19歳、20代以下の割合が他の年代より高いという結果に。
他人に言いづらい悩みでもある生理の貧困。無料配布する自治体や学校もあり、「大王製紙」では2022年から学生に向けて、1年間無償で配布する「奨学ナプキン」という企画も実施されています。
もしも親が生理品を買ってくれないという問題を抱えている場合は、自治体や学校にそういったサポートがあるかどうかの確認を。また周囲が気づいた場合は、手助けとなる情報を伝えてあげてください。
そして、もう一つは「借りパク」という問題でもありえます。
調査(※2)によると、令和の現役高校生の3割が貸したのに、返してもらえないという状況に。調査した「ワカモノリサーチ」は、「返さなくてもいいやという気持ちや、返すタイミング失うと結果的に『借りパク被害者』を生んでしまうのかもしれません」と推察。
今回は生理ナプキンでもありますが、これが「お金」になる場合も。子どもには状況によって、「借りない貸さない」と判断する大切さを伝えることが大事です。また、今回のように一度貸すと「貸してくれる人(くれる人)」として認識され、知らない人からお願いされることもあるのです。
「返してほしい」と言うべきか…悩む場合もあると思いますが、言葉などで伝えなければ忘れ去られたままです。
生理の場合は、女性は大変さを分かるだけに「お互いさま」と感じることもあるかもしれません。でも、生理用ナプキン1つとってもお金がかかっています。
だからこそ、人から受けた恩や優しさを、感謝の気持ちを込めて返す、その思いやりの心を忘れずにいたいものです。
(※1)「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/000919897.pdf
(※2)「借りパクの被害」についての調査
出典:ワカモノリサーチ
調査期間 2025.10.25~2025.11.15
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 300名
調査方法 インターネットリサーチ
URL:https://wakamono-research.co.jp/media/