夜のお店はお金を払えば女の子と触れ合える場所。「コミュ障でモテないからこそ、お店に行って傷を癒そう」と考える男性の割合は非常に多いです。しかし足を運んだら驚きの玉砕オチ……。むしろ傷を抉られて帰路につく話も、決して珍しいことではありません。
夜のお店=内気でナイーブな男性の強い味方と思いきや……実はまったくの不正解です。内側に籠りすぎていれば、どんな接客のプロもお手上げなのが現実。「お金さえ払えば最大限楽しませてくれるんだろう?」という完全なる他人任せの姿勢は、予想外の地獄行きなのです。
現役キャストも、ドがつくほどのコミュ障陰キャは非常に扱いづらいと難色を示すご様子。
「はい、いいえ」しか言わないお客さんに「コミュ障陰キャは家にいろ」の喝
ナイトワーカーはオタクやコミュニケーションが苦手なお客さんでも、時間いっぱいは相手と向き合わねばなりません。これだけでも大変なことなのですが、ただオタクなだけ、ただお喋りがニガテなだけではそうかんたんに「来てほしくない」とは思わないもの。むしろオタク客は「アニメの話ができて面白い」と、一部では定評さえあるほどです。
もっとも困るのは「お金さえ払えばどうにかしてくれる」と、全てをキャストに丸投げするお客様根性丸出しのコミュ障陰キャです。相手から話しかけられるのを待ち、延々と無表情で問いかけにも「はい、いいえ」程度しか言わない人は“自分から楽しもうとする姿勢”が全くなっていないため、女の子がどれだけ手を尽くしてもすぐに限界が来てしまいます。
業界歴7年目に突入するハナさん(仮名・29歳)曰く、一問一答で全く会話が広がらず、世間話さえままならないと「マジで帰ってほしい」と思ってしまうそう(以下『』内、ハナさん談)。
『無趣味なチー牛系陰キャに多いんですよね。要望も口に出せないし、軽い会話もできないみたいな。こっちから聞いたところで“大丈夫です”って言う割にあとからクレームの電話入れるのもこの手のタイプ。何がしたいんだよ、みたいな』
コミュ障なのはいいとして、本人が楽しませてくれなかったと不満を抱けば即クレームというのは、たしかにうんざりしてしまうかもしれません。
ハナさんが言うには「あまりにコミュ障過ぎると女の子からヒドイ対応を受ける可能性がある」らしく、お客さん側が遊びを楽しむ気持ちを最低限持つことも大事だと言います。
『プロ意識に欠ける女の子がこういうお客さんを相手すると早々にしびれをきらし、地雷接客されるでしょうね。せっかくふだん触れ合えない女の子に会いに来てるのに、お金払って自滅するパターン(笑)コミュニケーション能力が低すぎると他人の気持ちを考えられないから、ウザい殿様根性が芽生えるんですよ。
お店だけでなく、日常でも“はい・いいえ”しか答えなかったら会話にならなくないですか?過度なコミュ障陰キャは、夜のお店にもっとも向いていません。人と関わるっていう最低レベルのことさえできないなら、家で自慰をしていた方が絶対マシ』
たしかに誰が相手でも自らコミュニケーションを取ろうとしないのは失礼にあたるもの。普段の生活で人と接し慣れていないと「相手はどう思うのか」という想像力が欠如するため、結果的にコミュ障陰キャは嫌われてしまうのでしょうね。
そもそもド陰キャに夜のお店は向いていない
華やかにシャンパンを開け、高額を使ったお客さんが偉いとされる飲み屋や、1対1での濃密な触れ合いを楽しむオトナのお店など、どちらも男性は優しくしてもらえるはずのシチュエーションです。しかし会話のキャッチボールがあってこそ成り立つ部分は否定できません。
暴れる、暴言を吐く、嫌味ったらしいお客さんも困りますが、女の子からすると一切喋らず目が合わず、何を考えているか理解不能な相手が1番怖い+キモいのだとか。会話の糸口が1ミリも見つからなければ、本人もノリ気なのか何なのか……。全てがナゾの「目的が見えない相手」を楽しませるなんて、ハードモードすぎますからね。
夜のお店は内気男子にとってのセーフティーネットではないとなると、彼らはどこで傷を癒すべきなのか?なんて疑問が浮上するはず。今すぐに現状から脱却するのは難しいため、やはりドのつく陰キャは2次元がもっともフィットするでしょう。実際には触れませんが、生身の人間よりも思い通りにいきやすく、理想が叶う可能性も高いですからね。
「え、オチがそれかよ!ふざけんな!」と怒られるかもしれませんが、残酷なことに本人が努力してリアルな世界で更生するか、現実逃避を続けるのか、結論は2択しかありません。
他人と関わるという最低限の行動ができなければ、歓楽街ではスタートラインにさえ立てません。ご自身が内気過ぎる自覚があるのなら、いきなり「どうにかしてもらおう」と他力本願で夜のお店に行くよりも、基本のキを磨く方が先決でしょう。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。