「池袋から乗ったバスで寝落ちし気づいたら岩手県だった!?とりあえず近くのセブンに行くとそこはまだ東京だった良かった〜」
そんな言葉とともに投稿された1枚の写真が、Xで大きな注目を集め、668万回以上表示されています。
写っているのは、セブン-イレブンの入口。店舗名には「陸前高田馬場前店」の文字が並び、たしかに「高田馬場」とあります。
「高田馬場」といえば、東京都新宿区にある地名。一見すると「東京の高田馬場駅前にあるお店?」と錯覚してしまいますが、ここは岩手県陸前高田市です。「陸前高田」と「馬場前」が続いただけのトラップに、驚きと感心の声が集まりました。
投稿したのは、東京都に住む20歳の大学生、きーゆーP(@Ki_yu_P)さん。この写真が生まれた背景について話を聞きました。
実は寝落ちしていなかった 投稿者が明かす“種明かし”
多くの人が二度見したこの投稿には、きーゆーPさんによるユーモアたっぷりの“種明かし”がありました。
「いろいろと計画して旅行しており、前々から夜行バスを予約して行った次第です。投稿では寝落ちして東京だと勘違いしていることにしていますが、偶然この店名を発見したため、このような投稿をしたら面白いだろうなと思い投稿しました」
きーゆーPさんはこのとき、大船渡線BRT(バス高速輸送システム)などのバスを撮影するための2泊の旅行中。陸前高田駅の裏にある米沢商会の震災遺構では、4階建ての建物の4階まで津波に飲まれた記録が壁面に残されており、「とても衝撃を受けました」と振り返りました。
そんな旅の途中、朝食用のパンを買おうと立ち寄ったセブン-イレブンで店舗名に気づき、「これは面白い投稿ができそうだ!」とすぐに撮影したといいます。
全国にひそむ“別の場所に見える”地名
きーゆーPさんは普段から、旅先などで偶然見つけた「おもしろ地名」を撮影しているといいます。地元の東京都あきる野市にある「伊奈新宿(いなしんじゅく)」や、青梅市にある「中野」。栃木県には「自由ケ丘」というバス停もあります。
大阪駅の隣駅が「福島駅」というのも、知られた例です。
「こういう発見は偶然のことが多いです。旅先で偶然見つけては『面白そうな投稿ができそうだな』と考えて撮影しています」
今回の投稿をきっかけに、Xには全国各地の“勘違いしそうな地名”が続々と集まりました。
「私、青森県にいるかと思ったら東京にいました」(有楽町停留所)
「仕事帰りに乗ったバスで長野へ着いたかと思ったけど神奈川・横浜だった」(北軽井沢停留所)
「もう少し行けば大久保駅ですね」(秋田県大久保駅)
「ホンダカーズ東京都(ひがしきょうと)ってのもありますね…」
「同級生見つけた!」投稿が生んだ予期せぬつながり
予想外の反響に、きーゆーPさん自身も驚いたそうです。
「4年ほどXをやっていますが、まさかここまで多くの反響があったのは初めてです」
印象に残ったのは、陸前高田が地元という人たちが「引用している人に同級生を見つけた!」と盛り上がっていたこと。「何気ない投稿が、人と人をつなげられるきっかけになったようでうれしく思いました」