tl_bnr_land

高速道路を走行中「トンネルで車が燃えてる!」あなたは正しい判断ができますか?【首都高速道路株式会社に取材】

長澤 芳子 長澤 芳子

首都高速道路のトンネル内で車が炎上し、後続車が炎上している車の脇を通過する映像がX(旧Twitter)で150万回以上表示され、注目を集めました。もし自分が走行中に車両火災の現場に遭遇したら、どこに停車し、どう避難すればよいのでしょうか。首都高速道路株式会社の担当者に聞きました。

火災車両の手前で停車、火元から遠ざかる

―映像の火災について教えてください。

2026年7月11日午後3時ごろ、湾岸線西行きの多摩川トンネルで発生しました。浮島JCT手前の左車線を走行中だった車の後部から出火し、左車線に停止後、車両全体へ燃え広がりました。トンネル内に設置している火災検知器が熱を直ちに検知し、弊社の管制室より水噴霧設備を動かし延焼を防止。その後に到着した消防が鎮火を確認しました。路面の汚損・焼損はありましたが、追突事故などの二次被害はありませんでした。

―なぜ火災車両を追い越してはいけないのでしょうか。

火災車両の先は煙が充満し、前方が全く見えず、追突事故につながる危険があります。車両の爆発に巻き込まれたり、煙に含まれる有毒ガスで呼吸困難になったりする恐れもあります。必ず火災車両の手前で停車し、絶対に追い越さないでください。

―停車後は、どのように避難すればよいでしょうか?

トンネル用信号機や警報板、トンネル内放送の指示に従ってください。車は基本的に左へ寄せ、緊急車両の通路を空けます。非常口前には停車しないでください。エンジンを切り、鍵は車内に置いたまま、窓を閉め、ドアは施錠せずに降ります。非常口誘導板で距離を確認し、火元から遠ざかる方向へ避難してください。通報は、約50メートル間隔の押しボタン式通報装置、約100メートル間隔の非常電話、または携帯電話の「#9910」から首都高の「1」を選ぶ方法があります。非常口へ入ったら地上出口を目指します。出口付近の二次元コードから車両情報などを登録すると、弊社の管制室が残された車と避難者を照合できます。鎮火後に車へ戻る際は、係員が誘導します。

―水噴霧設備は、どのような設備なのかを教えてください。

火災検知器などが異常を感知すると、管制員がCCTVカメラで位置を確認し、遠隔操作で微細な粒子状の水を放出します。火勢の抑制、トンネル内の冷却、延焼防止、消防活動の支援が目的です。設備が作動しているのは、本格的な火災が起きている状況です。車内にとどまらず、速やかに避難してください。初期消火は、自身の安全を確保でき、火が背丈を超えない小規模な段階に限ります。

―ドライバーが最も覚えておくべきことは何でしょうか?

車両の日常点検に加え、火災時の行動を事前に知っておくことが重要です。トンネル手前で火災を知ったら進入せずに停車してください。トンネル内で遭遇したら、火災車両を追い越さず、非常口から避難してください。その行動が多くの人を救うことにつながります。

【会社情報】
▽首都高速道路株式会社
https://www.shutoko.co.jp/
▽トンネル火災に遭遇したら
https://www.shutoko.jp/use/safety/tunnel/encounter/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース