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80歳おばあちゃんが作った「だんじり」が超リアル 今にも動きそうな迫力 どうやって作ったの?

瀬戸 ゆきほ 瀬戸 ゆきほ

今年80歳になるおばあちゃんがトウモロコシの皮を使って制作した「だんじり」が話題だ。

展示台の上にずらりと並ぶ人形たち。1本の太い綱を全員で力いっぱい引っ張る姿からは、威勢のいい掛け声が聞こえてきそう。屋根の上で舞う大工方や、法被(はっぴ)の細かなシワや踏み出す手足の角度まで実に見事に作り込まれる精巧さがお見事。そしてなんと、この温かみのある独特の質感と躍動感は、すべて「トウモロコシの皮」で作られているというのだ。

娘さんがSNSで紹介すると話題を呼び、投稿は1.4万いいねを獲得。制作のきっかけと、気が遠くなる作業の裏側について、作者である木村拓子さんとSNS担当の娘さんに聞いた。

――制作のきっかけは? 

木村:2011年NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」の、岸和田だんじり祭やりまわしのシーンを見たことです。

当時は東日本大震災の後でひどく落ち込んでいましたが、ドラマの録画を何度も繰り返し見ながら、半年を掛けて制作に没頭しました。公式ウェブサイトの資料なども参考にしています。

――トウモロコシの皮の調達について

木村:夏の季節に近くのスーパーや友人知人から譲っていただき集めました。皮は15分ほど茹でてから洗い、丁寧に乾燥させて保存します。この下準備が一番手間のかかる作業なんですが、楽しくやってます。

――人形の躍動感について

木村:迫力を出すため、引手全員の髪型を一人ずつ違うものにしました。さらに、人間のリアルな動きを表現したくて、自分でも実際に綱を思い切り引いてみて、手や足の角度を何度も確認したんです(笑)。2011年10月から始め、2012年3月に完成した時は「やっとできたぞ!」と大感動でした。

――娘さんがこの作品を見た時の感想は? 

娘さん:本物の祭りに行ったことがあったので、目の前の大作を見た瞬間、あの祭りの太鼓の音や、夏の熱気、匂いまでもが鮮やかによみがえってきて、言葉にできないほど感動しました。SNSは私が担当していますが、母の作品がこうして温かい反響をいただき本当にうれしいです。

  ◇  ◇

投稿には、「熱気が伝わる!」「美術館に展示してるレベル」「廃棄するトウモロコシの皮で出来てるなんて信じられない」などの反響が寄せられた。

ただのトウモロコシの皮が、今にも動き出しそうな熱い魂が宿る「だんじり」へと生まれ変わった。人形一体一体に込められた情熱が、人々の心を揺さぶったようだ。

▽木村拓子のとうもろこし人形 Threads
https://www.threads.com/@morokoshipiroko

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