44歳のAさんが婚活アプリを始めたのは半年前のことでした。これまでに6人と食事デートを重ねてきましたが、いずれも2回目には繋がっていません。とはいえデート自体の手応えはあります。先日会った48歳の女性とは、駅前のダイニングバーで2時間近く会話が弾みました。しかし、次の約束が切り出されることはありません。
「また食事友達として誘ってもいいですか」とやんわり言われたこともあれば、その場では笑顔で別れたのに、後日送ったメッセージへの返信が徐々に減り、そのまま自然消滅したこともあります。
「楽しかった」「話しやすい」と言われ、容姿も否定されているわけではないのに、なぜ交際にまで発展しないのか。Aさんは自分の何がいけないのか分からないまま、次のデートに気持ちを向けられずにいました。
このもどかしさは、婚活を経験する多くの人が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。「楽しかった」と言われるほど、余計に理由が分からず戸惑ってしまうものです。Aさんのような状況について、婚活のプロはどのように見ているのでしょうか。婚活アドバイザーのマイコさんに話を聞きました。
“食事友達”で終わる人の共通点
ー初回デートの評判が良いのに2回目に繋がらない場合、どのような要因が考えられるのでしょうか。
「会話が楽しかった」という感想と「また会いたい」という感情は、実は少し異なります。会話が盛り上がっても、相手が無意識に「パートナー候補か」を考えた際、友達としての居心地の良さで止まってしまうケースがあります。
要因として多いのは、無難な話題や相槌に終始してしまい、自分の人柄や価値観が伝わりきっていないことです。
初回で「良い人だった」で終わらせず「また会いたい」と思ってもらうには、相手の記憶に残る「好意のフック(種)」を残すことが大切です。共感に加えて、自分の好きなことや価値観も少し開示し、自分らしさを伝えていきましょう。
ー食事する友達関係で落ち着いてしまうのは、どのような心理からくるのでしょうか。
相手の本音としては、「人としては好きで居心地も良いけれど、異性としてのときめきや決定打に欠ける」という状態です。
嫌いなわけではないため、「断るのは申し訳ない」「またご飯を食べるくらいなら楽しく過ごせる」という心理から、結果的に「友達止まり」の距離感に落ち着いてしまいます。
しかし、読者の皆さんに知っておいてほしいのは、これは「優しい関係」ではなく「実質的にお断りされている状態」だということ。相手に悪気はないとしても、恋愛感情が動いていない以上、婚活においては淡い期待を持たずにサッと切り替えて次のご縁に向かうのが賢明です。
ー2回目のデートに繋げるために、初回で意識できることはあるのでしょうか。
会話のキャッチボールはもちろん大切ですが、最も重要なのは「次回に繋がる共感の種」を会話の中に残しておくことです。
初回から強引にその場で日程を決めようとすると相手は警戒してしまいます。まずは「〇〇がお好きなんですね!私も気になります」とポジティブな関心を示すにとどめ、後からの連絡で能動的にアプローチしましょう。
例えば「先日教えていただいた〇〇のお店、良かったら一緒に行きませんか?」と自分から爽やかに提案するのが効果的です。会話の伏線があるため相手もOKしやすく、プレッシャーを与えずに好意をしっかり伝えることができます。
ー相手からの誘いを待つべきか、自分から誘うべきか、どちらが望ましいのでしょうか。
迷ったら「自分から能動的に誘う」のがおすすめです。婚活では受け身でいるとチャンスを逃してしまいます。
ただし、勢いや解散直後の高揚感だけでその場の約束を迫るのは避けましょう。相手が気持ちを落ち着かせる時間を考慮し、帰宅後のお礼LINEなどのタイミングで「今日は楽しかったです。良かったら次回は〇〇に一緒に行きませんか?」と丁寧かつ具体的に伝えるのがスマートです。
誘った後の反応で脈の有無も冷静に見極められます。前向きに日程を合わせようとしてくれるなら脈あり、言葉を濁されるなら潔く引き下がり、次のご縁へ切り替えましょう。
◆マイコ 婚活アドバイザー
自身もマッチングアプリで夫と出会い、スピード結婚。現在結婚9年目。「選んだ人を唯一無二にしていく婚活」を提案しています。迷いを整理し、納得して結婚するサポートをいたします。女性限定で個別相談も受け付けています。
▽note
https://note.com/ma_i_ko_
▽X(旧Twitter)
https://x.com/advisor_maiko