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パスタを食べているとどうしても最後の1本が…地味なイライラを解決する画期的なお皿が誕生【デザイナーに取材】

長澤 芳子 長澤 芳子

パスタを食べているとき、最後の1本をフォークで取れないまま、皿に残ってしまい…。地味だけど日常的な不満を解消してくれる皿『TOREL(トレル)』がデザイナーの辻尾一平さん(@keltoto)によりX(旧Twitter)で発表されました。

TORELは、食材をフォークの上に持ち上げる構造で、取り残しによる食べ残しをしなくて済むお皿です。内側はツルツルに仕上げており、フォークがこすれる不快な音がしない「ノイズレス」も特徴の1つ。

この投稿を見た人からは、「天才だ!」「困っていたのは自分だけじゃなかったんだ」などの称賛の声だけでなく、「箸と親和性はありそうだからお茶碗のふちに付けても良いかも」「カフェやレストランに普及して欲しい」といった、新たな商品展開に期待を寄せる声もあがっています。

では、TORELが完成するまで、どのような試行錯誤や苦労があったのでしょうか。製作者であるデザイナーの辻尾一平さんに話を聞きました。

今まで当たり前だと思っていた不便に気づいてもらう

ー試行錯誤のなかで、大変だったところや注意したポイントを教えてください。

1番大変だったのは、現在の形状を陶磁器で実現できる工場を探すことでした。

今回のような細かい突起のある形状は、一般的には樹脂などの素材の方が作りやすいのですが、普段の食卓で長く使ってもらえる「皿」として成立させたかったため、陶磁器で作ることにはこだわりました。

機能だけを優先すると、いわゆる便利グッズのような見た目になってしまうので、突起がなくても普通に欲しいと思えるような、食卓に置いたときのたたずまいにも注意しながらデザインしました。

そのため、国内外を含めて多くの工場に相談しましたが、細かな形状の再現が難しかったり、量産に向かなかったりして、なかなか製造先が決まらず苦労しました。

ー「500年間パスタは食べにくかった」というキャッチフレーズは、どのようにして出てきたのでしょうか?

パスタの歴史を調べている中で、現在につながるようなパスタ文化には非常に長い歴史がある一方、「最後の一本が取りにくい」という小さな問題はずっと残っていることが面白いと感じたのがきっかけです。

すごく身近で些細な不便なのに、長い間ほとんど変わっていない。

そのギャップを端的に伝えられる言葉として、「500年間パスタは食べにくかった」というコピーにしました。

少し大げさに聞こえる表現ですが、商品の機能を説明するというより、「今まで当たり前だと思っていた不便に気づいてもらう」ための言葉として考えています。

ー「最後の一本」が取りやすい皿の商品化の反響はいかがでしたか?

試作品は賛否両論という感じでしたが、商品版は好評な反応が多くて安心しました(笑)

商品化を発表した際にも、「覚えていた」「ついに商品化したんですね」といったコメントも多くいただき、試作品の段階から見てくださっていた方が多かったのがうれしかったです。

一見すると小さな不便ですが、「最後の一本が取りにくい」という体験自体は多くの方に共通しているのだと改めて感じています。

ー今後、展開の可能性はあるのでしょうか?

現在は家庭用のプレートとして販売していますが、飲食店など業務用途で使っていただける可能性もあると思っています。

また「食べ物を取りやすくする」という機能は、パスタ以外の料理や、子ども、高齢者など幅広い場面に応用できる可能性があると感じています。

まずはTORELを実際に使っていただき、そこから出てくる声を参考にしながら、今後の展開を考えていきたいと思っています。

<辻尾一平さん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/keltoto
▽TOAL 株式会社公式サイト
https://toal.co.jp/
▽TOAL 株式会社オンラインショップ『4kake』
https://4kake.com/
▽TOREL特設サイト
https://4kake.com/pages/torel

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