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2学期スタートは目の前、「学校に行きたくない」中1息子が涙→母、休ませるべきか動揺 悩みを抱え込む前に知りたい学校内外の相談先【社会福祉士が解説】

もくもくライターズ もくもくライターズ

夏休みが終わりに近づくと、子どもが「学校に行きたくない」と言い出したり、朝起きられなくなったり、体調不良を訴えたりすることがあります。

40代女性の佐藤みなよさん(仮名)は、夫と中学1年生の息子と暮らしています。夏休みが終わる直前、息子から「どうしても学校に行けない。休ませてほしい」と涙ながらに打ち明けられました。

普段は休まず学校に通っていた息子の言葉に、佐藤さんは動揺しました。「ここで休ませたら、二度と学校に行けなくなってしまうのではないか」と考え、なんとか学校へ行かせようと説得しましたが、息子はますます口を閉ざしてしまいます。どう対応すればよいか分からず、学校のほかにも相談できる場所がないか調べ始めました。

子どもの登校しぶりに直面すると、親は焦りや不安を感じることがあります。しかし、登校だけを急いで家庭内で抱え込むのではなく、まず子どもの様子を確認することが大切です。

夏休み明け、子どもに表れる変化とは

長期休みの間、学校の生活リズムや人間関係、勉強から距離を置いていた子どもは、休み明けが近づくにつれて不安を強めることがあります。

厚生労働省は、悩みやストレスが大きくなったときに表れる「こころのSOSサイン」として、睡眠、食欲、体調、行動の変化を挙げています。子どもが言葉でうまく伝えられない場合でも、朝起きにくい、食欲がない、頭痛や腹痛を訴えるなど、普段と異なる状態が続く場合は、無理に理由を聞き出そうとせず、必要に応じて医療機関や相談機関に相談することも考えられます。

子どもから「学校に行けない」と言われた当日は、登校を迫り続けるのではなく、学校へ欠席の連絡をするとともに、家庭で見られた変化を伝えておくと、その後の相談につなげやすくなります。

「学校に行きたくない」と言われたらどこに相談する?

子どもが学校に行きたくないと訴えたときは、家庭だけで抱え込まず、必要に応じて相談先につなげることが大切です。

◇スクールカウンセラー

本人の不安や友人関係など、心理面について相談したい場合は、スクールカウンセラーが相談先の一つです。スクールカウンセラーは、臨床心理に関する専門的な知識や経験を持ち、子どもへのカウンセリングや、保護者・教職員への助言を行います。

相談する際は、登校を嫌がり始めた時期、睡眠や食欲の変化、頭痛や腹痛などの症状、学校や家庭での様子を、分かる範囲で伝えます。

◇スクールソーシャルワーカー

家庭環境や学校生活、経済面、福祉面などの課題が関係している場合は、スクールソーシャルワーカーに相談できることもあります。

スクールソーシャルワーカーは、福祉の視点から子どもが置かれた環境を確認し、学校、家庭、医療・福祉機関などとの連携や調整を行います。

配置状況や相談方法は学校や自治体によって異なるため、担任や学校の相談窓口、教育委員会に確認が必要です。学校や教育委員会のウェブサイトにも窓口情報が掲載されていることが多いため、一度確認してみることをお勧めします。

◇教育支援センター

すぐに教室へ戻ることが難しく、学校外の居場所や学習の場を探したい場合は、教育支援センターも選択肢になります。教育委員会が設ける教育支援センターでは、不登校の子どもへの相談や学習支援などを行っています。

設置の有無や名称、対象者、利用方法、支援内容は自治体によって異なります。学校外の公的機関で相談や指導を受けた日が出席扱いになる場合もありますが、一定の要件があり、最終的には校長が判断します。

また、頭痛や腹痛、不眠、食欲低下などが続く場合や、強い不安が見られる場合は、医療機関への相談も検討します。「消えたい」「いなくなりたい」といった発言や自傷が見られる場合などは、登校の問題だけとして考えず、子どもの安全を優先します。こうした場合は、通常の相談を待たず、早めに医療機関などの専門的な相談先につなぐことが大切です。

相談前に親が整理しておきたいこと

相談時には、子どもの言葉を無理に聞き出そうとせず、家庭で確認できた様子を整理しておきます。登校を嫌がり始めた時期、睡眠や食欲、頭痛・腹痛などの変化、学校とのやり取り、家庭で困っていることを、分かる範囲で整理しておくと状況を伝えやすくなります。

佐藤さんは、夏休み明けの登校初日、息子を休ませ、担任に夏休みが終わる直前から登校を嫌がるようになったことを伝えました。その後、スクールカウンセラーにも相談し、朝から教室へ戻ることを急がず、本人の様子を見ながら学校での過ごし方を考えることになりました。必要に応じて、教育支援センターの見学も検討しています。

子どもの変化が続く場合は、学校の相談窓口、教育委員会や教育支援センター、自治体の子ども家庭相談窓口などに相談できます。体調不良が続く場合や、強い不安などが見られる場合は、医療機関への相談も検討します。

相談先の名称や利用方法は地域によって異なるため、住んでいる自治体の案内を確認してください。

【出典】
こころのSOSサインに気づく/厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/sos/sos_01.html

スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーによる教育相談体制の充実/文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20250212-mxt_koukou01-000040207_05.pdf

義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて/文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00004.htm

教育支援センター整備指針(試案)/文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/1422155_005.pdf

【監修】勝水健吾(かつみず・けんご)社会福祉士、産業カウンセラー、理学療法士 身体障がい者(HIV感染症)、精神障がい者(双極症Ⅱ型)、セクシャルマイノリティ(ゲイ)の当事者。現在はオンラインカウンセリングサービスを提供する「勇者の部屋」代表。

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