初対面の相手と2人きりになり、「何か話さなきゃ」と焦った経験は誰でもあるものです。勇気を出して話しかけたものの、会話が続かず気まずい空気になってしまうこともあります。そんな話し下手ならではの悩みを描いたB.B軍曹さんの漫画『話の主導権を握る夫の会話術』がInstagramに投稿されました。
それはある日、商談前の待ち時間に作者と初対面のお客様が2人きりになってしまったときのことです。沈黙が続くのも気まずいと思い、作者は勇気を出して「お休みの日は何されてるんですか?」と話しかけます。しかしお客様とは思うように会話が弾まず、かえって気まずい空気が流れてしまうのでした。
これによって作者が自分の話下手加減に落ち込んでいると、そこに夫が現れます。すると、それまでぎこちなかった雰囲気が一変。夫は初対面とは思えないほど自然に話を広げ、お客様も笑顔で会話を楽しんでいました。その様子を見た作者は、「どうしてこんなに違うんだろう」と不思議に思います。
帰宅後にその理由を夫に尋ねると、返ってきたのは「会話のハードルを下げる」というアドバイスでした。たとえば「休日は何をしていますか?」という質問は、相手が答えを考えなければならず、意外とハードルが高いのだそうです。一方で「今日は寒いですね」「ここまで暑くなかったですか?」といった、その場で誰でも答えられる話題なら、相手も気軽に言葉を返しやすくなります。
続けて夫は、会話の主導権を握るのは最初に話し始めた人ではなく、相手が話しやすい空気を作った人と話します。その言葉を聞いた作者は、会話上手な人は話すのが上手なのではなく、相手が話しやすい環境を作るのが上手なのだと気づかされたのでした。
同作について、作者のB.B軍曹さんに話を聞きました。
相手のプライベートではなく、2人が共有できる話題を振る
ー会話のハードルが「低い」と「高い」の違いは何だと思われますか?
会話のハードルが高い質問は、答えを考えたり説明したりしなければならない質問。一方でハードルが低い質問は、「はい」「いいえ」だけでも答えられる質問です。例えば「お休みの日は何をされていますか?」は、答え方を考える必要があります。でも「暑くないですか?」なら、「暑いですね」「大丈夫です」の一言で会話が始められます。まずはイエス・ノーで答えられる質問で会話の扉を開き、そのあと少しずつ話を広げていく。
夫を見ていると、会話が上手な人ほど最初の一歩のハードルを低くしているように感じました。
ー「寒くないですか?」のような一言以外にも、ハードルが低い会話の入り口があれば教えてください!
夫は相手の情報を聞くよりも、その場で二人が共有しているものを話題にすることが多いです。例えば 「静かなところですね」「この資料、見やすいですね」「今日は電車混んでましたか」「このお茶おいしいですね」などです。相手のプライベートを掘り下げる必要がないので、「そうですね」の一言から自然と会話が広がっていくことが多いです。
ーB.B軍曹さんから見て、旦那さんは会話を盛り上げようとするよりも「相手を安心させること」を意識しているのでしょうか?
まさにその通りだと思います。夫は「何を話そう」よりも、「相手が話しやすい状態か否か」を先に見ています。だから無理矢理面白い話をすることもありません(彼の存在自体がまあ面白いとは思いますが)。会話は盛り上げようとするほど難しくなる。でも「この人の前なら気を遣わなくていい」と思ってもらえた瞬間、不思議と相手の方から話し始めてくれる。夫を見ていると、会話の上手さは話術ではなく、安心感をつくる力なのだと感じます。
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