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深夜、心霊スポットの山中に置き去りにされた女子大生 電波は圏外 頼りはスマホの明かりだけ “何か”が後をつけてくる【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

夜の心霊スポットに1人で置き去りにされたら、あなたはどうしますか。恐怖と緊張感のなかで予想外の展開を迎えるホラー作品『山にいるモノ』(作:青墨巴さん)が、pixivに投稿されました。また、この作品には性犯罪を想起させる表現があるため、不快感や不安を感じる方はご注意ください。

物語の舞台は、心霊スポットとして知られる山の中です。そこにある1台の車のなかには、同じ大学に通う男性と女性がいました。女性は男性に「自分と関係を持つか、歩いて帰るか」という選択を迫られます。

22時で携帯電話の電波も届かない山中で、ここから歩いて帰るのは困難が予想されます。しかし女性は毅然と「歩いて帰ります」と答え、真っ暗な山道に1人で降りるのでした。

周囲にはうっそうと木々が茂り、頼れるのはスマートフォンのライトだけ。恐怖をこらえながらトンネルを進む女性に、後ろから誰かが走ってくる音が聞こえてきます。振り返ると、そこには明らかに人間ではない「何か」が迫っていました。

一目散に逃げ出した女性は、通りかかったタクシーに助けを求めます。しかしタクシーの運転手は女性を幽霊と勘違いし、恐怖からその姿を直視することなく通り過ぎていきました。

やがてスマートフォンの電池も切れ、女性は絶望に打ちひしがれます。女性のすぐ背後まで怪異は迫り来るも、なぜか女性を見つけることができないでいました。その様子を見た女性は、怪異はもしかしたら目が悪いのではと考えます。

そこへ、女性を置いていった男性が仲間とともに車で戻ってきます。どうやら女性が恐怖で諦めたタイミングで登場し、肉体関係を結ぼうと考えているようです。しかしその車に乗り込んできたのは、女性ではなく満面の笑みを浮かべた怪異でした。

読者からは「善意も悪意も無く、ただ本能的に動く怪異って感じがして良かった…」や「男の方は車を止めてしまったため捕まったのかな」などさまざまな声があがっています。そんな同作について、作者の青墨巴さんに話を聞きました。

作中でハッキリしていない部分にそれぞれ自分が一番恐怖を感じるものを見出して当てはめ、それを正解にしてもいい

―同作を描こうと思われたきっかけを教えてください。

具体的なきっかけや出来事は無いのですが、最初に頭に浮かんだのは、卑劣な選択を迫られた女性が毅然とした態度で「歩いて帰る」と言う出だしのシーンと「夜の山を歩いていたらお化けと間違えられてしまった」というシチュエーションでした。

そこから話をつなげていった結果、最終的にはお化けと間違えられることよりも山から無事に脱出できるかどうかという話になっていきました。

―同作にて意識されたことは何ですか?

意識したのは「じらさないようにしよう」というところです。

「何かいるかもしれない・・・」よりも「来た!どうしよう!?」というスピード感ともう一つは、自分自身も普段から様々な媒体でホラーを楽しむ中で、出くわした怪異にある程度ルールや法則があると逆に緊張感が増すな・・・と感じていて。

なので今作では「音をたててはいけない」「車に追いつけるほどの速さはない」というルールをつけ、先述のスピード感と「それさえクリアできたら助かるかもしれない」というレベルのルールを合わせることで、今作を読んでいる人が、自分も一緒に山の中を逃げているような臨場感が出せたらいいなと思いました。

―同作のようなホラー作品を描くうえで大切にされていることを教えてください。

ホラーというジャンルは特に、読んだ人が作中でハッキリしていない部分にそれぞれ自分が1番恐怖を感じるものを見出して当てはめ、それを正解にしてもいい。

ある意味で「曖昧である自由」が許されている所が、自分でもホラーに触れていて好きなところです。

ただ、恐怖と言っても特定の何かを下げるような表現や、ただ不快感を覚えるだけ・ただ嫌な気持ちになるだけで終わらないよう安全な場所でスリルと恐怖だけを都合よく味わえるようなものにできるよう心掛けています。

<青墨巴さん関連情報>
▽Ⅹ(旧Twitter)
https://x.com/aozumi6R6152
▽pixiv
https://www.pixiv.net/users/109411945

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