近ごろは「自宅への来訪者が怖くて居留守を使う」という人も多いでしょう。しかし、実際には何かしらの用事があったのかもしれません。柏木大樹さんの作品『ドアの向こう』は、住人と来訪者の心理を描いたホラー作品です。同作はpixivに投稿されると、約2200いいねもの注目を集めています。
ある日、アパートで一人暮らしをしている男性の部屋のインターホンが鳴りました。男性が玄関のドアスコープを覗くと、そこには見知らぬ一人の女性が立っています。宗教の勧誘とかだったら面倒くさいと思った男性は、「出なくていいや」と居留守を使います。
しかし、日が暮れたあとにも、深夜2時にも同じ女性が自宅にやってくるのです。「完全にヤバい人だ…」焦った男性は通報しようとしますが、携帯が見つからず、パソコンの電源も入りません。
男性は窓越しに助けを呼びますが、周囲からはことごとく無視されます。その後も女性は1日に数回、自宅にやってきてはインターホンを鳴らし続けました。やがて男性は、女性の呼びかけに応じないといけないのではないかと考えます。
そのとき、自宅のインターホンが鳴りました。女性の呼びかけに対し、男性は「出たら終わる」「終わらせなきゃいけないんじゃないのか?でも何を?」と考えながら、恐る恐る扉を開けました。
その後、女性の横を白い光のようなものが飛んでいきます。玄関扉には、お札のようなものが貼られていました。実は女性の正体は霊能力者で、両隣の住人から「誰もいないのに生活音がする」という依頼を受けやってきていたのです。
男性は、かつて車に轢かれて即死しました。しかし自分の死に気付かず、魂だけがアパートに居付いてしまっていたのです。もし無理に除霊しようとすると、怒って悪い霊に変異する可能性もあるため、女性はこのような形で穏便に除霊していたのでした。
読者からは「男性の住居の伏線がすごい…」「オチが予想外だった」などの声があがっています。そこで、作者の柏木大樹さんに話を聞きました。
男性の自宅は察しの良い人なら気付ける異変を散りばめてみた
―同作を描いたきっかけについて教えてください
最初は「インターホンの向こうに怪異が居て外に出られない」というシチュエーションで考え始めたんですが、そこからもう一ひねりと考え、今の形に落ち着きました。ついでに霊媒師のお姉さんという、これからも使えそうなキャラも産まれたので、良かったです。
―作品を描くに当たって、表現など意識した部分はありますか?
背景の観葉植物が最初から枯れてたり、室内の明かりがついてなかったり、察しの良い人なら気付ける異変を散りばめてみました。
―柏木さんはほかにも、同様の創作漫画を描いていらっしゃるのでしょうか
FANBOXでは、他にもたくさんの短編漫画が500円で全部読めるので、暇つぶしに是非どうぞ。
<柏木大樹さん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kasiwagidaiki
▽pixivFANBOX
https://kashiwagidaiki.fanbox.cc