東京都内を走る約5万台のタクシーの中で、わずか1台しか存在しない「ロンドンタクシー」が、SNSで大きな注目を集めている。
きっかけは、シンガーソングライターの松原みずきさん(@mizuki_singer)がThreadsに投稿した「5万分の1の確率で拾ってしまった」という投稿。
驚くべきことに、松原さんは3年前にもこのロンドンタクシーに乗車したことがあり、今回で2度目の乗車だそう。
奇跡的な体験をした松原さんは、取材に対し「足を自由に伸ばせて快適でした!キャリーバッグも余裕で足元に置けるくらい広くて、とても驚きました。だからなのか、後ろにはトランクがついていませんでした。乗っている間はお姫様になった気分で、オレンジの内装がオシャレでテンションがあがりました。いつもより目的地に到着するのが早く感じたほどです」と、ご機嫌の様子。
松原さんを乗せた個人タクシー運転手、石原さんにお話を聞いた。
――ロンドンタクシーで営業するようになった経緯は?
石原:30年ほど前にテレビで見て以来のあこがれでした。個人タクシーを始めた20年前、当時は700万円という高値に一度はあきらめましたが、10年かけて頭金を貯めてようやく買おうとしたら、もう製造していないと言われたんです。でも「3か月待ってくれたら仕入れる予定がある」と言われ、奇跡的なタイミングで手に入れました。日本車と違って弱いところもありますが、好きで乗っているのでメンテナンスも苦になりません。
――車両自体も非常に珍しい仕様だとうかがいました。
石原:実はこの車両、明治神宮で結婚式の花嫁・花婿さんを乗せていたもので、リムジンタイプ。一般的な5人乗りと違い、後ろに2人しか乗れない贅沢な仕様です。シートの革は「エルメスと同じものですね」とお客さんに驚かれたり、仕切りにマホガニーという高級材が使われているのを教わったりしたこともあります。お客さんに貴重さを教えてもらうんですよ。
――日本で走らせるための意外な苦労もあったそうですね。
石原:本来はディーゼル車ですが、かつて石原慎太郎元知事の規制があったため、ガソリン車に改造されています。実は昨日から故障で2カ月ほど休業予定ですが、また誰かを笑顔にしたいです。
――お客さんとの印象的なエピソードは?
石原:オーディション前に自信が湧いたという女性や、母の入院で落ち込んでいた方が笑顔になってくれたこと。皆さんに「今日一日いいことがありそう!」と言われるのが一番の喜びです。
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「強運の持ち主」「御苑の近くで見た!」「天井高い!「お高いんでしょ?」などの反響が寄せられた今回の投稿。
ロンドンタクシーは、池袋を中心に流しで営業しており、普通のタクシーと同一価格。長い時間をかけ、やっと手に入れたこの車両に、ある乗客は「運転手さんとこの車は、つながる運命だったんですね」と言ったそうだ。現在は修理中だが、再び街へ戻ったときには、また誰かの日常に幸運と元気を運んでくれるはずだ。
▽松原みずきさんThreadsアカウント
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