右前脚が動かず、ガリガリにやせた状態で保護された大型トカゲのレッドテグーが、引き取られた後のケアによって少しずつ元気を取り戻しました。食事のサポートやマッサージを受け、体重はわずか3カ月で2kg未満から約4kgに増加。動かなかった右前脚にも、回復の兆しが見られているといいます。その様子を紹介したYouTube動画は49万回以上再生され、「こんなん泣くわ」「やはり動物は愛情だよなぁ」「愛情の力が奇跡を起こした」といった声が寄せられています。
投稿したのは、レッドテグーの「レウスくん」とブラックアンドホワイトテグーの「ごじらちゃん」を飼育するKEISUKEさん(@keisukeminoda)です。
飼育放棄されていたレウスくんを引き取ったKEISUKEさん。自宅にやってきた初日のレウスくんは、体が細く、力なく横たわっているように見える状態でした。右前脚は動かず、KEISUKEさんは動画のなかで、脱臼したまま処置されずにいたようだと説明しています。
「見た瞬間に、見ていられないくらいかわいそうというのが率直な心境でした」と、KEISUKEさんは振り返ります。
引き取るにあたっては、先住のブラックアンドホワイトテグー「ごじらちゃん」と一緒に暮らせるか、飼育スペースを確保できるかを慎重に考えたといいます。
保護後、最初に気がかりだったのは、レウスくんが餌に興味を示すかどうかでした。強制給餌も考えていましたが、幸いにも食欲は旺盛で、みるみる体重が増えていったそうです。ただ、右前脚が不自由なため、餌を食べる動作にはサポートが必要でした。
「ご飯のときは、食べやすいように口元へピンセットで餌を持っていってあげたり、食べやすい大きさに餌をカットしたりしてケアしています」
カルシウム補給に加え、右前脚のマッサージも日課にしました。KEISUKEさんは「大変という感覚はあまりなく、とにかく元気になってほしい気持ちでいっぱいでした」と話します。
もう一つの心配は、ごじらちゃんとの相性でした。
テグーは相性が悪いと、激しく争うこともあるといいます。さらに、レッドテグーとブラックアンドホワイトテグーは厳密には別種にあたるため、KEISUKEさんも不安を感じていました。
しかし、2匹は寄り添って体を温め合うほど穏やかに過ごせたそうです。その姿を見て、KEISUKEさんは安心したと振り返ります。
右前脚については当初、動物病院で手術や断脚の可能性を示されていたといいます。しかし、KEISUKEさんが懸命にケアを続けるうちに、レウスくんは動物病院でも驚かれるほど回復しました。病院の先生からは「手術や断脚の必要はなく、マッサージを続ければ元に戻るかもしれない」と言われ、KEISUKEさんはレウスくんの生命力に感心したといいます。
体重は、保護時の2kg未満から、3カ月で約4kgへと増加しました。太陽の下で日光浴をするレウスくんの姿を見たKEISUKEさんは、次のように話します。
「レッドテグーという種類のきれいさに感心しました。太陽の下で照らされた鱗(うろこ)が、とても美しかったです」
今回の動画には、爬虫類を飼っている人だけでなく、爬虫類が苦手な人や犬猫の飼育者からも反響があったそうです。寄せられた声について、KEISUKEさんはこう話します。
「爬虫類自体、やはりマイナスなイメージが先行していると爬虫類飼育者の私自身が感じていたので、肯定していただけるコメントが多く、うれしいです」
今後について、KEISUKEさんはレウスくんへの思いを、こう語っています。
「4本足で歩けることを目標にしつつも、レウス本人はそんなことを気にしていないくらい元気に過ごしているので、これからも末永く幸せに、うちで過ごしてほしいかぎりです」