YouTubeで公開された放置竹林の整備動画が多くの視聴者に衝撃を与えている。投稿したのは竹林整備の専門家集団である梅鉢TMC(@竹林整備部隊)。
映像には、わずか10年ほどの放置で民家を飲み込むかのように密集した巨大な竹林が映し出されている。そこへプロの職人たちがチェンソーを手に100本近い竹を次々と伐採していく様子はまさに圧巻。傾斜のある竹林から大量の竹を搬出する様子も映されており、過酷さが伝わる。現代日本が抱える放置竹林問題のリアルと、それに立ち向かうプロの仕事について、梅鉢TMCの佐藤功彦さんに話を聞いた。
――依頼の経緯は?
佐藤:当社社長の知人から「竹で困っている」と相談を受けたのがきっかけ。現場は約10年間放置されたであろう竹林で、手の付けられない状態でした。
――100本ほどの竹を伐採されたそうですが、特に大変だったのは?
佐藤:何よりも搬出が一番の難所でした。トラックを停められる場所が現場から遠く、切り出した竹を運び出すために重い荷物を抱えて急斜面を何度も上り下りしなければなりませんでした。スタッフは皆、極限まで疲労していましたね。
――専門業者の視点から見て、放置された竹林特有の難しさは?
佐藤:密度が非常に高くなり、一本一本が太く重い竹へと成長していく傾向があります。密度が高いと、切り倒す方向をコントロールしやすいという意外な利点もありますが、やはりその後の運び出しの負担は相当なものです。
――竹の広がるスピードは?
佐藤:条件にもよりますが、一般的に毎年5mから10mずつ広がっていくと言われています。一度全て伐採(全伐)しても、地中に根が広がっていれば、わずか2〜3年で元の状態に戻ってしまうほど生命力が強いんです。
――同じように竹の問題で悩んでいる方へ一言。
佐藤:竹は他の樹木に比べて軽く切りやすいですが、本数が多いので、やり遂げるモチベーションを維持するのが大変です。私たちの動画が、竹を切る前日に皆さんの気持ちを高める一助になればうれしいですね。今後は年に一度の間伐を行い、この場所の美しい状態を保っていく予定です。
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全国に広がる放置竹林問題(竹害)は周辺の森林への侵食や、土砂災害のリスクを上げる深刻な社会問題。継続的な伐採によりコントロールしていくのが今後の課題だ。
【竹林整備部隊@梅鉢TMC】
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