「我が子から、このブロックを渡されて『もしもし〜ってして』って言われて『確かに電話に似てるねぇ〜』って言ったんです。少しして気づいたんです。『君ってこの形の受話器見たことなくない…?』って」
そんな投稿がXで注目を集めました。投稿したのは、3歳1カ月の息子さんを育てる「ていちょう」さん(@kkktellurium)。
昔ながらの固定電話の受話器にそっくりな形のブロックを見て、息子さんは自然に「もしもし」と電話ごっこを始めたといいます。しかし、よく考えてみると、息子さんは固定電話の受話器をほとんど見たことがない世代。投稿には多くの反響が寄せられました。
「ハイハイ、いつものやつね」から一転…
当時のことを振り返り、ていちょうさんはこう話します。
「今までスマホのような板状のもので同じように電話ごっこをしていたので、『ハイハイいつものやつね』と最初は思いました」
ところが、しばらくして手にしていたブロックの形に改めて目を向けた瞬間、あることに気づいたそうです。
「受話器の形だと気づいて『ゾワっ』としました。恐怖でもあり、アハ体験的な意味も混ざっていた気がします」
息子さんは現在3歳1カ月。自宅には固定電話はなく、日常生活の中で昔ながらの受話器を見る機会はほとんどありません。
「我が家には固定電話はありませんが、実家にはあるので帰省の際に見る可能性はあります」
「人生2周目がバレた瞬間?」反響続々
投稿には、「スマホの通話アイコンが受話器の形だからでは」「絵本やYouTubeで見たのかも」「人生2周目がバレた瞬間」「うちの子も固定電話がないのに『もしもし』していました」といった声が多数寄せられました。
また、「保存」の意味で使われ続けているフロッピーディスクのアイコンを引き合いに出し、「実物は知らなくても意味だけは理解している」という指摘も目立ちました。
こうした反応について、ていちょうさん自身は「動画が一番確率が高いと思っています」と分析しています。
子どもの推論力に驚かされる毎日
投稿では、息子さんのユニークな発想も紹介されていました。
「アレクサはネットにつながってないと、しゃべれないんだよ」と説明したところ、「じゃあパパはネットにつながってるの?」と返されたのだとか。
さらに別の日には、マクドナルドで販売されている子ども向けメニューのセット「ハッピーセット」のおもちゃを見せた際にも驚かされたそうです。
「我が子が『パパが欲しがってたひみつのおもちゃのGT3だね』と言ったんです。GT3という車種は教えていましたが、『このカラーの車』が『ひみつのおもちゃ』だと、どうして分かったのかと驚きました」
ひらがなの読解や消去法を使って推理していたのではないかと感じたといい、「人間になってきてる……」と感心した様子を投稿していました。
受話器マークは未来にも残る?
今回の出来事をきっかけに、ていちょうさんは「実物は消えても概念だけが残るもの」について考えるようになったといいます。
「これから何が消えて、どのような形で残っていくのか予想するのも楽しいのかなと思いました」
例えば紙巻きたばこが減り、電子たばこが主流になれば、現在の禁煙マークも将来的には「実物を知らないけれど意味は分かる記号」になるかもしれないと話します。
さらに、「慣用句やことわざも、同じような構造だと思うんです。『相槌』や『オブラート』のように、元になったものを知らなくても言葉だけが受け継がれています。これから新しい慣用句やことわざも生まれていくんだろうなと思いました」と語りました。
固定電話の受話器を知らないはずの子どもが、自然に「もしもし」と電話ごっこをする…そんな何気ない出来事は、モノが姿を消しても意味や記号だけが世代を超えて受け継がれていく、人間の文化の面白さを感じさせてくれるエピソードだったのかもしれません。