同棲カップルの生活費の分担については、SNSでたびたび議論が起こっていますが、実際に生活費をどのように分担しているのでしょうか。AI家計簿アプリ『ワンバンク』を運営する株式会社スマートバンク(東京都品川区)が実施した「同棲カップルのお金の分担」に関する実態調査によると、生活費の分担は「完全折半派(50:50)」が最多となりました。
調査は、現在または過去に同棲経験のある22〜39歳の男女552人(男性212人、女性340人)を対象として、2026年4月〜5月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「生活費の分担方法」を聞いたところ、「完全折半(50:50)」(53.0%)を選んでいるカップルが最多となり、「収入比率」(36.0%)を大きく上回りました。
「完全折半派」と「収入比率派」カップルの関係満足度を見ると、「収入比率派」(57.9%)よりも「完全折半派」(72.7%)のほうが約1.3倍高いことが判明。
また、「お金で揉めたことがない」とした割合は、「収入比率派」(9.1%)よりも「完全折半派」(30.4%)が約3.3倍高いことが明らかとなりました。
この背景には、完全折半派のカップルは「お金の価値観合致率」が81.7%と高く(収入比率派 67.0%)、そもそも考え方が近いカップルが折半を選びやすい傾向があるほか、完全折半はルールが明快ですが、収入比率派は収入が変わった場合の再交渉が生じるため、そのぶん揉めやすい傾向があるといいます。
折半方法に限らず、お互いの関係性や分担方法への満足度を見ると、浮かび上がるのが「どうやって決めたか」というプロセスによる差です。
完全折半か収入比率かという折半方法に関わらず、話し合いを持たずに「なんとなく決めた」ペアは、「ふたりで話し合って決めた」ペアに比べて、関係満足度・価値観の一致・分担への満足度がいずれも約半分にまで落ち込んでおり、いくら払うかの割合よりも、ふたりで向き合って決めたかどうかが、関係の満足度を左右しています。
また、「お金の話を切り出しにくい」と感じているのは男性の5.2%に対し、女性は14.2%と約2.7倍の差が見られ、男性の多くがお金の話の切り出しに抵抗を感じていない一方で、女性は話し出せないまま「なんとなく決まっていく」という状況が生まれやすいことがわかります。これはどちらかが悪いのではなく、話し合う場を意図的に設けることの大切さを示しています。
さらに、生活費の管理に「共同口座・共同カードを使っているカップル」は、お金の価値観が「合っている」が79.5%。対して「使っていないカップル」では33.7%と、約2.4倍の開きがありました。
関係満足度も、「共同口座・共同カードを使っているカップル」が64.4%、「使っていないカップル」が32.6%と、約2.0倍の差が見られ、お互いの支出を「見える化」することが、価値観のすり合わせにも自然につながっていることがうかがえる結果となりました。