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1980~90年代のポケットティッシュ広告280枚!アイフル、地銀、「飲酒、暴走、追放!」、郵便局のレタックス……古道具屋で購入した圧巻のコレクションを見よ

米田 ゆきほ 米田 ゆきほ

SNSで今、ある一冊のコレクションが大きな注目を集めている。

ライターのスズキナオ(@chimidoro)さんがXに投稿したのは、古道具屋で数カ月間、何度も迷った末に購入したというポケットティッシュ広告のファイル。

画像には、1980〜90年代の懐かしいポケットティッシュに差し込まれていたラベルが、A4の紙に貼られて整然と並ぶ。この、かつて誰かが私的に収集したコレクションは、実に280枚超にも上る。美女が目を引くアイフルや、「ボーナスはホクギンへ」とPRする北陸銀行、「飲酒、暴走、追放!」と訴える警察などさまざまな企業団体がティッシュを配っていた時代をしのばせる。デジタル化が進む現代、捨てられるはずの紙に魅了された理由を本人に聞いた。

――購入のきっかけは?

ナオ:数カ月前、よく立ち寄る古道具屋でこのファイルを手に取り、数ページめくった瞬間に素晴らしいと思いました。ただ、分厚い本が何冊か買えるくらいの価格で簡単に決断できず、一度はあきらめたんです。でも、先日またお店に行ったらまだ残っていて。「このタイミングを逃したら後悔する!」と、思い切って購入しました。

――全部で280枚以上とのことですが、時代や地域性も感じられますか? 

ナオ:富山周辺の銀行のラベルが多く、郵便局の「レタックス」のPR広告などがあることから、80〜90年代ごろのものと推測しています。1ページに4枚ずつ、70ページ以上が、ひもでとじられており、非常に几帳面な方がコツコツと集めたのでしょう。マッチラベルよりもサイズが大きく、お店の魅力を伝えるというよりは「とにかく目に留まればいい!」という即物的な勢いがあるのが魅力です。

――今の広告デザインと比べて、感じることは?

ナオ:今のデザインは整いすぎていて面白みがないのですが、このコレクションには人の温もりを感じる「野暮ったさ」があります。「こんなに思い切ったデザインをしていいんだ!」と励まされるんです。なんでも捨てたりデータ化したりする今の世の中に抗うような情熱を感じ、ページをめくるたびに勇気をもらえます。

   ◇      ◇

SNSでは「見たことある!と思ったら地元のティッシュばかり」「失われていく店、会社の情報で貴重」「コレクションする発想がなかった」などの反響が寄せられた。

本来なら、ゴミとして消えていくはずだった街角の記録。一人のコレクターから現代まで受け継がれ、令和の時代に新たな価値を放ち始めている。

【スズキナオさん関連情報】
▽関連書籍まとめ
https://booklog.jp/users/suzukinaonohon
▽Xアカウント
https://x.com/chimidoro

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