同じ注ぎ口から違う種類の液体を注ぎ分けることができ、歴史上の数々の毒殺事件に用いられたといわれる「暗殺者のティーポット」。
SNS上では今、そんな暗殺者のティーポットを3Dプリンターで再現したという投稿が、大きな注目を集めている。
「古代中国で使われたとされる『暗殺者のティーポット』を、現代の技術である3Dプリンターで再現する実験を行いました。大気圧を利用した単純なトリックではありますが、流体を制御する必要があるため想像より難しく、完成はしたものの多くの課題を残すものとなりました」
と動画を紹介したのは、工作系YouTubeチャンネル「ユニークコウサク」を運営するgangi-manさん(@gangi_man)。
1つ目のグラスには白い液体、2つ目のグラスには赤い液体を注ぎ出すgangi-manさんのティーポット。内部に2種の液体を入れるスペースがあり、それぞれに開けられた制御用の空気穴を操作することで注ぎ分けるというものだ。まだ完璧な仕上がりというわけではないようだが、3Dプリンターでこのような伝説的アイテムを再現できるとは、非常に興味深い。
gangi-manさんに話を聞いた。
――暗殺者のティーポットを作ろうと思われたのは、なぜですか?
gangi-man:3Dプリンターで手では作るのが難しい、ちょっと不思議なものができないかと思って作りました。以前、「不可能物体」という立体パズルのようなものを作ったことがあるのですが、その延長で3Dプリンターならではの工作をしたかったのです。
湯桶の形になっているのは、形状が直線で構成されているので内部の構造を作りやすかったためです。
――製作にあたり、こだわったことや苦労されたことは?
gangi-man:モデリング自体はそこまで大変ではなかったのですが、液体が漏れないようにするのに苦労しました。蓋のアクリル板を接着してしまえば、もう少し簡単にできたかもしれませんが、洗浄などのメンテナンスができなくなるので、着脱にこだわってなんとか実現しました。
――ご投稿に対し、大きな反響がありました。
gangi-man:形がかなり意外だと思うので、少しはウケるかなと思ってポストしましたが、想像した以上の反響で驚いています。多くの人に見てもらえて、とてもうれしいです。
◇ ◇
SNSユーザーたちから
「原理自体は空気圧と液体の通り道を利用した単純なものですが、液体が混ざったり漏れたりせず、滑らかに機能させるのは想像以上に難しいのです」
「古代の知恵と現代技術の融合が面白いですね。完成度はともかく、再現への挑戦自体が素晴らしいです」
「蕎麦つゆと蕎麦湯を注ぎ分けられるという……」
など、数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
暗殺者のティーポットの製作風景は、YouTubeチャンネル「ユニークコウサク」でも見ることができる。同チャンネルでは、他にも数々のユニークな3Dプリンター作品・電子工作が紹介されているので、ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。
【gangi-manさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/gangi_man
▽YouTubeチャンネル「ユニークコウサク」
www.youtube.com/@unique-kousaku