部屋の奥にあった古いダンボールを何気なく片付けていたとき、4年前に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった母が遺した一通の手紙が見つかりました。手紙を見つけたのは、うつ病の治療を受けながら、先の見えない不安を抱えていた娘でした。母の言葉に背中を押され、「今日を生きてみようと思った」とThreadsに投稿すると、手紙の写真は6万件を超えるいいねを集め、「涙が止まらない」「胸に刺さった」などの声が寄せられています。
投稿したのは、家族や多頭飼いしているワンコについて発信しているMegumiさん(@myma_pmob17)。手紙を見つけたのは、部屋の奥のダンボールを片付けたときでした。「暇だし片付けるか〜」という気持ちで整理していたところ、「あれ…?この手紙って、たしか…」と母との記憶がよみがえったといいます。内容までは覚えておらず、見るまでドキドキしていたそう。
この手紙は、うつ病の治療に励む娘のMegumiさんへ向けて、かつて同じ苦しみを乗り越えた母から、深い愛情とエールがつづられたものです。手紙には、こう記されていました。
「メグへ
形の有る物は、思い出すので、何も残さず逝きますね。形の無い物はいつか消えて行くので、少しの間待っててください。
貴女が産まれて来た事を後悔しない様に、側に居ました。気の強さは私と一緒!!他にも似た所が一杯あります。私も若い頃『うつ』になりどうしようもない暗いトンネルに入ってしまいました。
家族のサポート、治療で無事に脱出しましたよ!メグも今は自分と向き合えていると思います。長い治療になると思うけど目をそらさずに、ゆっくり歩いて下さい。
生まれてきた意味とか、生きている意味とか、むずかしい事は考えず、今呼吸をしている自分を大切にして下さい。
2021.10月 ママより」
母は4年前、膵臓がんで亡くなりました。闘病中、Megumiさんは現在の夫との娘を身ごもりながら、母の介護にあたっていたそうです。母とは「友達みたいな関係」で、一緒にショッピングや食べ歩きを楽しむ仲だったと振り返ります。
久しぶりに読み返した母の言葉は、「背中を軽くトンッと押された感じ」だったといいます。
「ずっとマイナスなことばかり考えていたけど、母の手紙を読んで“今日を生きてみよう”と思えました」
手紙を見つけたことを父にLINEで報告すると、「メグのこと本当に好きだったんだね。よかったね」と返信があったのだとか。母のそばでずっと支えていた父の言葉に、「ほっこりしました」と話します。
投稿には、「今日を生きてみようと思いました」「最後の1枚で涙が止まりません」など、Megumiさんと同様に親を亡くしたり、精神的につらい思いをしている人たちから共感の声が寄せられました。
「たくさんの方々に母の手紙を読んでもらい、ここまで大きな反響があると思いませんでした。SNSで今、『苦しい』『つらい』と感じている人たちに、母の言葉がほんの少しでも刺さればなと思います」