「5年前、息子にもらった絵を今日刺しゅうします」
当時4歳の息子が描いたたくさんの絵を、「いつか絶対刺しゅうする」と5年間、大切に保管していたママ。子どもらしい絵の数々が、刺しゅうに生まれ変わる過程を映した動画が、Instagramで話題になりました。
動画を投稿したのは、3人のお子さんの子育てをしながら、刺しゅうの制作をしているあえこさん(@aeko_handmade)。いつか刺しゅうにしたいと、あえこさんが大切に保管していたのは、当時4歳の息子さんが描いた海の生き物の絵です。切り取った絵の数々が、ノートにびっしりと貼り付けられています。
「息子の絵で一番好きなのが、このカニさん」と、まずはカニを仕上げていくあえこさん。手がハートの形になっていて、あえこさんもお気に入りとのこと。
そして次は、貝殻です。二枚貝のような貝殻に縦に模様が入っていて、模様はピンク色。殻頂(かくちょう)といわれる貝殻の一番上の部分は、リボンのような形になっていて、薄い紫色で色付けされています。「こんなかわいい貝殻、大人が思いつく!?」と、貝殻のイラストをあえこさんも絶賛!
続いては、小さなクラゲが2種類。黄色や水色など、カラフルなクラゲが並び、ひとつには真ん中に赤いハートが。さらに、あえこさんが大好きだったというチンアナゴ。「たくさん描いてくれたな」と息子さんが幼かったころを振り返りながら、刺しゅうを続けます。
最後は、鮮やかな黄緑色のタツノオトシゴ。大きな目とくるりと巻かれたしっぽに、「タツノオトシゴは秀逸すぎる」と、あえこさん。4歳の男の子が描いた海の生き物たちが、愛らしい刺しゅうになりました。
息子さんが幼少期のある日、ぽつんとつぶやいたという「大きくなったら、もうこんな絵描けへんくなるで」。それを聞き、「『今』がものすごく大切なんやって気づいた」と、あえこさん。その日から、息子さんが描く絵の数々を、大切に保管してきたそうです。
9歳に成長した息子さんは、今も絵を描くことが好きで、よく描いてくれるとのこと。最後に息子さんが、真剣に絵を描く姿が映し出されます。絵を見てみると……鉛筆を使って細かな線を重ね、ていねいに描かれたアニメのキャラクターが。現在の息子さんの絵に、「ごめん、刺しゅうは無理やわ」と、あえこさんがコメントを添え、動画は締められました。
動画を投稿したあえこさん(@aeko_handmade)に話を聞きました。16歳・14歳の娘さんたちと息子さんの3人の子育てをしながら、隙間時間で刺しゅうを制作し、SNSに投稿しています。
――刺しゅうを見た息子さんの反応は?
「『おおお、すげぇーーー』と、刺しゅうそのものに感激してました」
――実際に息子さんの絵を刺しゅうにしてみて、いかがですか?
「『やっぱりかわいかった!』っていう確信と、『これなら形として側に置いておける』っていううれしさの両方です」
――子育てをしながらの刺しゅう制作について、大変なことや楽しいと感じることは?
「刺しゅうにはまったのは、上の子が幼稚園のころでした。そのころは、子どもたちがまだ幼く、針が危ないので、あまり時間が取れませんでした。始めたら呼ばれる→片付ける、始めたら習い事の時間→片付ける、始めたらご飯の用意→そのまま寝かしつけまで。夜は日中に疲れ果て、一緒に寝落ちしてしまう日々でした。
刺しゅうを始めると、時間を忘れるほど没頭してしまうので…。家事に支障をきたすことが多くなり、刺しゅう作家を目指そうと思うほど好きでしたが、致し方なく5年ほど封印していました。また再開したのが、2年ほど前です。それでもバタバタと忙しく、なかなか時間は取れませんでした。
刺しゅう作家になりたいという思いは増すばかりで、子育ての合間を縫って続けていると、ここ最近になって時間が取れていることに気が付きました。家事が9時には終わるので、いったんそこでほとんどの電気を消します。下の子を寝かすと9時半からは、ほぼ自由時間になります。
今は、そこから寝るまでの間を、とても楽しんでいます。子どもたちにとっては、私が刺しゅうをしているのが普通の光景です。私が刺しゅうをしている同じ空間で娘たちが勉強していたり、まったりしていたり、やっと子育てのバタバタが落ち着いてきました。もちろん別の子育ての大変さに変わってはいますが、子どもたちの成長も感慨深いです」
5年前の息子さんの絵を刺しゅうにするという、あえこさんの愛情あふれるアイデアや、現在の息子さんの絵にも多くのコメントが寄せられました。
「素敵すぎます!」
「予想を超えてきたww」
「予想以上にうますぎて笑ったw」
「もーーーーたまらなくかわいいですね♡欲しいです!この刺しゅう(笑)」
「4歳の絵も上手!でも、9歳はもはやプロ!素晴らしい才能ですね!」
Instagram(@aeko_handmade)では、あえこさんの育児への想いや刺しゅう作品の数々を見ることができます。