景品の手錠で、8歳の息子が母親と自分の手首をつなぎました。「これで一生一緒だね」。そのひと言を父親が「少し重かったです」とつづった投稿が、Xで25万回以上表示されています。
投稿したのは、アメリカ・ボストン在住の心臓外科医「月岡祐介 心臓外科」(@TsukiokaYusuke)さん、45歳。手錠は、現地のゲームセンターで息子さんが手に入れた景品だといいます。バーベキュー会場から部屋へ戻る途中の出来事でした。息子さんが手錠を取りだし、母親の手首と自分の手首をつないで言ったのが、あのひと言だったそうです。
突然の言葉に、妻の反応は「お、おう」。そばで見ていた月岡さんは「いつも通りの甘えん坊だなと思いました」と振り返ります。
2人が手錠でつながっていたのは、部屋まで歩く5分ほど。最後は妻から「歩きにくいから外して」と言われて終わりました。外したあとも手錠はしまい込まれず、息子さんの「警察ごっこ」に使われているそうです。
投稿には「かわいい…」「めんこいねぇ~」と、息子さんの行動をほほえましく受け止める声が集まりました。
愛情表現の大きさに感心する人も多く、「伸び伸び育った息子さんには敵いませんね」「息子さん強めに愛を表現できる」といったコメントが並びます。
一方、「少し重かったです」とつづった月岡さんに向けては、「ついに(息子さんに妻を)奪われてしまいましたね」「妬いてますね」と、父親の立場を気遣う人もいました。
子育てを終えた世代からは、こんな言葉も届いています。「心配しなくても期間限定…そんなこと言ったことも忘れてしっかり反抗期に入っちゃったりしますよ」。この人は、息子が、つないだ手を初めてそっと振り払ったときの胸のチクリを、息子がアラフォーになった今も覚えているとつづっていました。
反響について、月岡さんは「ありがたいです」と話します。
きょうだいで奪い合う「ママの隣」
息子さんの“ママ好き”は、月岡さんにとって見慣れた光景です。家庭では「娘と息子で妻の隣を奪いあい、激しくけんかします」。寝るときに息子さんが選ぶのも、母親の隣です。「私のところにはきません」と月岡さん。
過去の投稿にも、その“塩対応”は残っています。子どもたちが妻を取り合ってけんかしていたとき、月岡さんが「パパは空いているよ」と声をかけると、返ってきたのは「Not you!」のひと言でした。
父親に出番がないわけではありません。一人で眠れない息子さんに月岡さんが添い寝したときには、「パパありがとう。本当はママがいいけど、誰もいないよりはいいから」。感謝はされているものの、本音は変わらないようです。
息子さんが「今日は一人で寝る」と宣言した夜もありました。妻がリビングへ戻り、月岡さんと「少し寂しい気もするね」と話していると、3分後に「やっぱ怖いでしょ」と妻を連れ戻しに来たそうです。月岡さんは「3分頑張ってえらかったです」とつづっています。
こうした日々があってこその、「いつも通りの甘えん坊だな」でした。景品の手錠を手にした息子さんがつないだ相手も、やはり母親。「一生一緒」は5分ほどで解かれましたが、8歳の今だからこその一瞬が、写真には残りました。