閉店したお寿司屋さんの前で見つけた、思わぬ“掘り出し物”。「ご自由にお持ちください」と置かれていたのは、尺2寸の大きな寿司桶でした。
猫は狭い場所や丸い器に入るのが好きなことも多く、鍋にすっぽり収まる“猫鍋”のように、寿司桶でもくつろいでくれるのではないか。そんな期待を胸に持ち帰ったところ、待っていたのは予想とは少し違う、けれど何とも愛らしい光景でした。
動画に登場するのは、三毛猫の「くーちゃん」(3歳・女の子)と、途中で勢いよく乱入する「なっちゃん」(3歳・女の子)。投稿したのは、海老沼みなみさん(@minaminumaebi0)です。
「丸まってくれるかな」と思ったら…
最初に寿司桶の中に入ったのは、くーちゃんです。丸くなって落ち着くのかと思いきや、くーちゃんは桶の中で姿勢を低くし、両前足をせわしなく動かしながら、底をシャカシャカ。爪とぎをするかのように、夢中になって引っかいています。
寿司桶の丸い形や、ほどよい深さが気に入ったのでしょうか。くつろぐというよりも、完全に“遊び場”として認識している様子です。前足を動かすたびに桶の中で体の向きを変えながら、くーちゃんはしばらくシャカシャカを続けます。
ところが、その楽しい時間は突然中断されます。横から勢いよく、なっちゃんが飛び込んできたのです。
不意を突かれたくーちゃんは、驚いたように寿司桶から飛び出して退避。なっちゃんはそのまま通り過ぎるように立ち去りますが、くーちゃんは再び桶の中へ。
今度は姿勢を低くし、また遊び始める体勢に入ります。
この投稿には1.7万件を超える“いいね”が寄せられ、「楽しそう(笑)」「ネコ鍋ならぬネコ桶」「寿司桶に魚の匂いが染み付いている?」「この下に魚がいるのかニャ、ガシガシ」「この再利用はお寿司屋さんもきっと嬉しい」といった声が集まっています。
最初は不審がっていたくーちゃん
飼い主さんは、寿司桶を見つけた瞬間、「ラッキー!」と思ったといいます。持ち帰った寿司桶は、すぐにくーちゃんとなっちゃんの前へ。ただ、最初から大喜びで近づいたわけではありませんでした。
「最初は不審がって近寄らず、避けて歩いていました」
その後、少しずつ興味を持ち始めた様子が見られたため、飼い主さんがくーちゃんをそっと寿司桶の中に入れてみました。すると、くーちゃんはくんくんと匂いを嗅いだあと、動画のように前足で桶をシャカシャカし始めたといいます。
飼い主さんによると、くーちゃんはもともとダンボールをシャカシャカするのが大好きなのだそう。寿司桶の底や形状も、くーちゃんにとってはシャカシャカするのにちょうどよい場所だったのかもしれません。
「寿司桶をみつけたときは、中に入って丸まってくれるかな、もしかしたらふたり一緒に入ってくれるかもしれない、そうなったら嬉しいなと思っていたんです。ところが、実際はシャカシャカ遊びをし始めたので『そっちかーい!』と、思わず笑ってしまいました」
くーちゃんにとって寿司桶は、寝床ではなく、前足を動かして遊ぶための新しい場所になりました。
このあと、寿司桶で遊ぶくーちゃんに、なっちゃんがちょっかいをかけたため、追いかけっこがスタート。くつろぎの“ネコ桶”になるかと思いきや、実際には遊び場となり、さらに追いかけっこへと発展していく展開に、思わず笑ってしまいます。
生まれたときから一緒の仲良し
くーちゃんは、人間が大好きな甘えんぼさんです。身軽で、カーテンレールの上をスタスタ歩くこともできるといいます。独り言も多めで、走り出すときには「うるるるる」と謎の声を出しながらダッシュするのだとか。
飼い主さんは家でリモートワークをしているそうですが、くーちゃんはよく仕事の邪魔をしながら甘えてくるそうです。
一方のなっちゃんは、飼い主さんを舐めるのが大好きな「パワー系女子」。そのため、爪を切るのには一苦労するとのこと。くーちゃんのようにカーテンレールの上を歩くことはできませんが、「おやつだよー」と声をかけると、いそいそと走ってくる姿がとてもかわいいといいます。
甘えん坊な一面もあり、夜は飼い主さんの顔の近くで寝たがるため、睡眠の邪魔をすることもあるそうです。
ふたりは生まれたときから一緒に過ごしているため、基本的には仲良し。ただ、なっちゃんがくーちゃんの寝ているところにのしかかったり、くーちゃんがその気ではないときにちょっかいをかけたりして、「シャーーー」と怒られてしまうこともあるそうです。
予想とは少し違ったものの、寿司桶はくーちゃんとなっちゃんにとって楽しいアイテムになったようです。それが何よりの“正解”なのかもしれません。