悪気がないからこそ、なぜか心に残ってしまう
努力して変わった姿を、誰かに気づいてもらえた瞬間はうれしいものです。特に40代以降のダイエットは、思うように結果が出にくく、「続けること」自体が大変です。変化に気づいてもらえたときの喜びは、なおさら大きく感じられます。しかし、相手に悪気がないからこそ、素直に喜べない瞬間もあるようです。
「思ったことをそのまま言う」義母の反応が少し気になっていた
40代のFさんは、「少しでも見た目を良くしたい」と食事や運動を見直し、数カ月かけて6kgの減量に成功しました。
「40代になってから本当に痩せにくくなったので、自分ではかなり頑張ったと思います」
そんな中、久しぶりに義母に会いました。
義母は昔から、思ったことをそのまま口にするタイプ。「少し太った?」「睡眠不足なの?クマができてるわよ」と、見たままを臆せず言う人でした。
そのためFさんも、「痩せたことには気づくだろうな」と思っていたそうです。
そして実際、義母は顔を見るなり驚いた様子で言いました。
「えっ、すごく痩せたね!」
努力に気づいてもらえたうれしさに、Fさんは少しホッとしたといいます。
ところが、その後の言葉は予想以上に率直でした。
「前は結構すごかったもんね」―始まった“過去の私レビュー”
義母は続けてこう言ったそうです。
「本当に良かった。前はすごく太ってたもんね」
さらに、
「顔がすっきりしたね~、前はパンパンではち切れそうだったもんね」
「お尻も大きくて、歩く姿が重そうだったよ」
「かわいい服着てるのに、背中の肉が目立ってたから。今はスッキリして体のラインもきれいよ」
と、以前の体型について次々と言葉が続いたのです。
義母に嫌味がないことはFさんも分かっています。もともと“見たままを言う人”なので、本人としては率直な感想を口にしただけなのでしょう。
義母はお世辞を言うタイプではありません。そのため、痩せたことに気づいてもらえたうれしさはあった一方で、 「そんなふうに見えていたんだ…」と、以前の自分を否定されているような気持ちにもなったといいます。
「悪気がないのは分かるんです。でも、『そんなにだった?』と少し複雑でした」
夫に話すと、「母さん、見たまま言ってるだけだから。悪気ないよ」と、あっさり片づけられてしまったそうです。
Fさんとしても理解はしているものの、「今の姿だけ見て褒めてほしかった気もする」と、小さなモヤモヤが残ったといいます。