保護猫との出会いは、さまざま。いつもの日常の中で突然、思いがけない出会いを果たすことも少なくありません。
そんな経験をしたのは、ガビル(サイキック)さん(@gavil_dat)。ある日、アルバイト先で、店の裏からか細い声が聞こえてくることに気づきました。それがのちの家族となる、キジトラ猫の「小梅(こうめ)」ちゃん。保護当時、生後推定1カ月にも満たない小さな子猫でした。
小梅ちゃんの名付けには、ちょっとした思い出深いエピソードがあります。当初、飼い主さんは、小梅ちゃんを梅干しの段ボール箱に入れて連れて帰ったことから、「うめぼし」と名付ける予定だったといいます。
ところが、家族はそれに大反対。結果、「小梅」と名付けられたそうです。
母猫も兄弟猫もいない…助けを求めて鳴いていた子猫
小梅ちゃんと出会ったのは、2013年8月16日のこと。当時、飼い主さんはファストフード店でアルバイトをしていました。
「何度か外に出て作業をしていたところ、『ミャー』という弱々しい鳴き声がずっと聞こえてきていました。仕事が終わるころになっても聞こえていたので、あたりを探し回ったんです。すると、排水溝に小さな子猫が落ちているのを見つけました」
さらに周囲を見て回りましたが、母猫や兄弟猫の姿はありませんでした。そこで飼い主さんは、近くのスーパーに駆け込み、段ボール箱を譲ってもらって小梅ちゃんを保護。そのまま家に連れて帰りました。
「あまりにも小さくて、『この子を守ってあげなければ』という気持ちでいっぱいでした。不思議なんですが、飼うとか飼わないとか、そういった葛藤のようなものは一切なかったですね」
「私を見て!」 お茶目な女子に成長した小梅ちゃん
ひとりぼっちで見知らぬ場所にやって来た小梅ちゃん。家に来た当初は、とても不安そうな表情を浮かべていたといいます。
「ずっと鳴いていましたね。きっと、母猫を呼んでいたんじゃないかなと思います」
その後、少しずつ家での暮らしに慣れていった小梅ちゃん。あるとき、飼い主さんのお母さんと一緒に寝ているとき、おっぱいを吸うように腕をチュウチュウと吸い始めたといいます。
「母は、くすぐったくて眠れなかったようです。そこで箱を使って、小梅ちゃん用の寝床を作り、そこで寝てもらうようにしました」
今では13歳を迎えた小梅ちゃん。すっかり甘えん坊の女の子になりました。
「何かと鳴いては、私たちの気を引こうとするところがかわいらしいですね。これからも、そんなふうにお茶目で、甘えん坊のままでいてほしいと思っています」