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キャバ嬢支える黒服やキッチンスタッフ キャストの人間関係に驚き酔客に絡まれて…裏仕事で学んだ結論は「夜遊びはもういいです」【元キッチンアルバイトに取材】

たかなし 亜妖 たかなし 亜妖

キャバクラ店の花形はもちろんキャストですが、キャストだけではお店は成り立ちません。彼女らを支える黒服、キッチンスタッフなど裏方の人々あってこそキャストは輝けるのです。

そして、よほど小さなお店でない限りは、大抵キッチンスタッフが常駐しています。彼らがいないとサービス提供がスムーズにできず、黒服の仕事が大幅に増えるため、キャバクラ店においてキッチンスタッフは縁の下の力持ち的な存在です。

このような裏方スタッフは男性が多いイメージですが、最近は副業がてら働く女性も多いのです。ただドリンクを作るだけではなく、内部事情まですべて見える立場だからこそ、この仕事は結構大変なようです。

キッチン担当の時給・勤務時間→“ラク”とは言い難い

2か所のキャバクラでキッチンをしていたのは、もうすぐ30歳になるマサさん(仮名)。バイトのきっかけは黒服を務める友人からの紹介で、最初は週末のみの出勤でした。

当時は20時から朝4~5時までの労働で時給1300円。会社帰りの金曜日に夜通し働くのはハードワークですが、日払いのため金・土の出勤だけで2万円程度の収入があり、お小遣い稼ぎには最適だったのです(以下『』内、マサさん談)。

『あの時は欲しいものがあったので副業を探していたところ、運よく職場を紹介してもらえまして。大学生の時にバーでバイトをしていたから、カクテル作りなどに慣れていたのもキッチンを選んだ理由の1つですね。業務内容としてはドリンク提供以外に皿洗いや、フードの盛り付けもありました』

飲食バイト経験者のため、業務はそこまで難しくなかったそう。ただ問題は長い勤務時間と眠気との戦いだったようです。

『ドカドカ客が入ってくるわけでもないのに、朝まで営業してるから(苦笑)手持ち無沙汰になることも多々ありました。あまりにヒマすぎると早上がりになって稼げませんし。かといって4時、5時閉店なのに1時とかで僕を上がらせたら、その後で混んだ時に店が困るわけです。やることがないのに、その場にいなきゃならないのが辛かったですね』

最初の店ではしばらく働いていると、経営不振に陥りキッチンも3カ月で契約終了に。マサさんは貯金の目標額に届かなかったため、同時に退店した黒服の友人から再度紹介を受け、別のキャバクラへ移動します。

次に働くことになるお店は規模が大きく、以前に比べて客入りが天地の差。勤務時間は20時~1時と短くなったものの時給は1800円にアップし、水・金・土の出勤へと変更されます。副業だけで月10万円前後を稼ぎ、バタバタとした日々を過ごすのでした。

『ここではスタートから上がり時間まで、延々とドリンクやシャンパンの用意を続けていました。キャストの数が多いと洗い物も増え、ボーイのオペレーションに滞りが出ると提供が遅れます。その時は僕がテーブルまでドリンクを運ぶこともありました(笑)

朝会社に行った格好でバイトへ行くからスーツなのも都合がよかったです。ワイシャツでフロアに出れば違和感もなかったので。基本は裏に隠れていますが、どうしても……という時は表に出ていました』

キッチンの辛さは“ウラ”を見てしまうことにある!?

飲食バイトにしては時給が高いため、今はキャバクラのキッチンを希望する若者も多いと聞きます。しかし、マサさんはこの仕事を経て、キャバクラに対する夢がなくなったため「オススメしません」とのこと。裏方として働くとフロアでは見えない光景が嫌でも目に入ってしまうことが原因のようです。

『最初の店はみんなでワイワイのんびりという感じだったので裏で働くデメリットを感じなかったです。

けれど、忙しい店に移ったら売り上げが高いぶん、女の子同士のトラブルや複雑な人間関係にも遭遇しました。人数が多いから色々なタイプの子が在籍するのは自然なことですが、表には見えない現実を目の当たりにして目が覚めました(笑)本当に、ビビるくらい常識を逸脱した人間もいます……。

酔って絡まれることもあったし、“提供が遅すぎる”とガチギレされることもありました。あと吐いちゃった子の後処理もやりますよ。バーのバイト時代に吐瀉物の掃除を経験してるので、今さら何も思いませんが。

また、お客さんに酷いことを言われてこっそり裏で泣くキャストもいっぱい見てきましたから、キャバ嬢さんは本当に大変です。壮絶な裏側と隣り合わせだからこそ、夜遊びしたいって気持ちが全くなくなりましたね(笑)』

マサさんは先日、Wワークに疲れてバイトを卒業。目標金額も貯まったため昼のお仕事のみの生活に戻りましたが、夜中働く日々は「とても刺激的だった」と語ります。普段の生活では出会えない人々や華やかな世界を覗き、視野がとても広がったそうです。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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