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「コンビニで和菓子を知ったお客さんが増えてます」和菓子店が感謝 考察に「そんな流れがあるとは」……セブンイレブンにも取材

谷町 邦子 谷町 邦子

「コンビニで和菓子の味を知り、専門店にも足を運ぶようになった若いお客さんが年々増え続けています」

老舗和菓子店「金精軒」が、「コンビニ」の和菓子に感謝する内容の投稿がXで話題に。

6月16日は「和菓子の日」。仁明天皇時代にお菓子などを備えて健康招福を祈った「嘉祥の日」にちなんで制定されました。今回、現代ならではムーブメントについて、「金精軒」のSNS担当者と、大手コンビニに取材しました。

山梨県北杜市白州町で明治30年から続く「金精軒」は、「同じお菓子屋さんが作っているので当然なのですが、コンビニのお菓子はどれも美味しいばかりか、和菓子を身近な存在として守り続けてくださり頭が下がる思いです」とコメント。

手軽に買い物ができるコンビニが、和菓子の美味しさを伝える役割を担うという視点に、

・そんな流れがあるとは知らなかった

・このポジティブな発想がいいね

・最初の印象が良いと「もっと美味しいお店を探したい」ってなりますものね。良い共生の形のような気がします。

・競合相手ではなく、和菓子を若い世代がいつでも手に取れる場所に置き、やがて専門店に繫げてくれる存在なんだね……コンビニ

などの声が寄せられていました。

どういった経緯で、若い人がコンビニから専門店にも来るようになったと考えたのか…「金精軒」SNS担当の小野さんに聞きました。

「ポジティブな発想」は同業者やお客さんとの交流から

小野さんは10年前に5年間店長を勤め、現在はSNSでの発信を担当。「特にデータをとったわけではない」と前置きしつつも、お客との会話から実感するようになったと言います。

「店頭で年々カップルのお客様が増え続けていると感じ、この話を友人が勤める山梨県や石川県の和菓子屋さんと共有したところ、『確かに増えている』という会話に。それから25歳未満とお見受けする方々のご来店を意識するようになりました。

10年前は多くの和菓子屋さん同様にご年配のお客様が多く、50代がボリューム層でした。このお客様の層はそのままに、若いお客様が上乗せで増えているイメージです」

小野さんが、世間話を交えつつ和菓子専門店に興味を持ったきっかけをたずねたところ、「和菓子はコンビニで食べるくらいだったので、専門店にも来てみた」という回答が多かったそう。

それまでは両親が和菓子好きではないかと推測していたそうですが、話を聞くうちに「ある傾向」を見出すように。

「1.コンビニで和菓子を食べる

2.YouTubeやTikTokのインフルエンサーの動画で専門店の存在を知るように

3.洋菓子屋さんと同じような感覚で、和菓子屋さんに何かスペシャルな物を求めて来店される。

このような流れが特に多かったです」

デート先に選ぶ人が多く、個人で来店する人は少ない印象。ただ、高校に近い和菓子店の場合は、若い人がひとりで来ることも多いと聞いたそう。

また季節によっても変動を感じ、「デート先として選ばれるため連休や夏休みに増えます」と、普段からよく行くお店というよりは特別な場所という印象があるようです。

購入するお菓子は「大きく2種類あり①店頭で食べられるライブ感のあるお菓子 ②看板商品」と感じ、その傾向を以下のように分析しています。

「Z世代ならではの予想外の趣向など全くなく、ここでしか味わえないお菓子、このお店だからこそのお菓子、至極真っ当なものが好まれます。知識が豊富で空気を読もうとする方が多く、良い意味でお店に合わせようとしているのだと考えています」

若い人が専門店の雰囲気が感じられる店内で、王道のお菓子を選んで食べるのは、ネットのインフルエンサーからある程度店の特徴や魅力を伝えられていて、自分で店に行くことでそれを確かめようとしているのかもしれませんね。

「コンビニは90点の美味しさが保たれているイメージ」

プライベートでは雑談のネット配信をしている小野さんは、「和菓子の食べ歩きを続けている山梨県など甲信越、関東、北陸地方の高校生のみなさんらとお菓子の話で盛り上がる中で、和菓子の味をコンビニで知ったと何度も聞けたことが確信に大きく影響しました」と言います。

そして、小野さん自身もコンビニ和菓子が大好きとのことです。

「コンビニのお菓子は大量生産とは思えないほど材料が良質です。機械で大量に生産できるので人件費を抑えられ、その分を材料費に充てているのではないでしょうか」と美味しさの理由を推測。

特に美味しいと感じるのは大福、草もち、白玉団子など餅菓子。

「白玉団子はお米の粉を練って茹でるだけのシンプルなお菓子で時間が経つほど味が落ちてしまう欠点があります。出来立ての美味しさを100点とするなら、5時間後には70点くらいに落ちてしまいます。

この問題を解決するため、コンビニの白玉団子にはタピオカの粉などお米以外の植物のでんぷんが練り込んであり、時間が経過しても、もちもちとした食感が楽しめます。賞味期限内なら常に90点の美味しさが保たれているイメージです。

この10点の差は非常に小さく、個人の好みでいかようにも変わる範ちゅうです。だから、90点どころか120点に感じる方もいらっしゃるはずです」

そして、「草餅と白玉団子ならセブンイレブン、豆大福ならローソンになります」と好きなコンビニ和菓子を教えてくれました。

ちなみに、専門店ならではの作りたてが美味しい和菓子としてお薦めするのは、金精軒の「みたらし団子」と「水信玄餅」。「みたらし団子」は地元産の「とっても美味しいけど育てるのが難しすぎて作っている方が極端に少ないお米」が材料とのこと。「自慢のお団子なので柔らかいうちに是非召し上がってみてください」

また、「水信玄餅」は6月販売の「夏の名物」で店頭で提供予定。

「常温にさらすと水分が染み出てきて萎んでしまうので、すぐにお召し上がりいただく必要がありますが、口の中でじゅわっと消える儚い食感が自慢です。ドライブデートの目的地に是非ご検討ください!」

セブン-イレブン「和菓子好きの若年層の方が…」

では、コンビニでは実際に若い層に和菓子が人気なのか、どんな和菓子が売れているのか。大手コンビニの中でも、特に和菓子のバリエーションが多い「セブン-イレブン」の広報担当者にたずねました。

「和菓子を購入する年代は、最も多く来店される年代の40代の方が多いです。最近では若年層の方も購入が増えてきております。

近年では和洋折衷のハイブリッドスイーツが人気で、若年層の方でも和菓子が好きという方が見られます。そういったニーズに対応するべく、商品開発をしております」

ちなみに、よく売れている和菓子は通年販売の「豆いっぱい塩豆大福」と、小野さんもお薦めしていた「よもぎ香る草もち」。どちらも餡には北海道十勝産小豆が使用されています。

セブン-イレブンでは、6月16日の「和菓子の日」に向けて涼を感じられる季節商品を売り出すとのことで、「ホームページなどでぜひご確認いただけると幸いです」。

■金精軒 公式ホームページ https://kinseiken.co.jp/
■金精軒(@kinseiken_jp) 公式Xアカウント https://x.com/kinseiken_jp
■金精軒(kinseiken_wagashi) 公式Instagramアカウント https://www.instagram.com/kinseiken_wagashi/
■セブン-イレブン 公式ホームページ 商品のご案内「スイーツ」 https://www.sej.co.jp/products/a/sweets/
■セブン‐イレブン・ジャパン(@711SEJ) 公式Xアカウント https://x.com/711SEJ

■セブン‐イレブン 6月9日(火)からの夏の新商品
https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2026/202606081100.html 

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