生後10日ほどで山に捨てられた元保護犬のテラゾーくん。優しい家族に迎えられ、この12年間、穏やかな日々を送ってきました。ところがある日、体調を崩して歩行が困難に。大好きな散歩にも行けなくなってしまいました。
毎日、力なく過ごすテラゾーくんの姿を見た飼い主さんは、手先が器用な98歳の「じぃじ」に、あるものを作ってほしいと相談することに――。それは、「ノーズワークマット」。布の隙間にドライフードやおやつを隠し、犬が嗅覚を使って探し出す知育玩具です。じぃじは快諾し、すぐに制作に着手。
完成したマットをテラゾーくんに渡すと、驚きの反応が――。Xで1.8万件を超える“いいね”を集めたエピソードについて、飼い主のXユーザー・テラゾーさん(@TerazoDog)にお話を伺いました。
わずか2時間で完成、再び歩き出したテラゾーくん
ーー当時、テラゾーくんの体調はどのような状況でしたか。
「1年前、テラゾーは大学附属の動物病院で左脚の前十字靭帯断裂の手術を受け、その最終検診を間近に控えていました。ある日を境に、庭へ降りるスロープを使うのを嫌がるようになり、短い距離の歩行でも片側にふらつく様子が見られるようになったんです。その後は散歩をすることも難しくなり、ついには3日間、何も食べなくなってしまいました。まず近くのかかりつけの病院を受診しましたが原因が分からず、ふらつく症状も見られたため手術の影響を考え、大学附属の動物病院の予約を前倒しして受診しました」
ーー「ノーズワークマット」を思いついた経緯は?
「ノーズワークマットについては、写真で見たことがありました。嗅覚を使うことで刺激になり、少しでも食べるきっかけになるのではないかと思ったんです。そこで100円ショップで材料をそろえ、手先が器用な祖父に相談しました。参考写真を見てもらうとすぐ作業に取りかかってくれて、2時間ほどで完成。既製品に負けず劣らない見事なノーズワークマットを作ってくれました」
ーー テラゾーくんの反応はどうでしたか。
「帰宅してすぐノーズワークマットを渡してみました。すると、マットに顔を近づけてクンクンと嗅ぎ始め、そのまま少しずつ中のフードを食べてくれました。3日間、何も食べなかったのに…本当にホッとしたのと、じぃじへの感謝の気持ちでいっぱいになりました」
ーー お祖父様の真心も伝わったようですね。
「祖父にお礼と、体調が回復したことを伝えると、うれしそうに『良かった、良かった』と言ってくれました。祖父とテラゾーはふだん離れて暮らしていますが、遊びに行くと自然とそばに寄り添うような関係です」
ーー ほかにもテラゾーくんのために工夫していることはありますか。
「足腰への負担を軽減するため、フローリングだった床をすべてDIYで滑りにくいクッションフロアに替えました。また、テラゾーは家族と一緒にベッドで寝ているのですが、現在はベッドマットを床に近い高さにしています。さらに、玄関や庭へ出る際の段差には手作りのスロープも設けました。一時期は足への負担を考えて車で公園まで連れて行っていましたが、嫌がる様子が見られたため、今はその日の体調や様子に合わせて、テラゾー自身が満足できる範囲で散歩をするようにしています」
シニア期に入ったテラゾーくんが少しでも快適に過ごせるよう、日々試行錯誤を重ねる飼い主さん。最後に、テラゾーくんへの想いを次のように語ってくれました。
「これからも長く一緒にいたいのはもちろんですが、何より、テラゾー自身が日々を楽しく過ごせる時間が続いてほしいと思っています」
リプライには、再びよく食べ、散歩へ出かけるようになったテラゾーくん、そしてじぃじや家族の絆に触れ、心を揺さぶられる声が相次いでいます。
「愛ですね」
「素敵なお話」
「じぃじの愛が深いね」
「手作りってすごすぎる」
「ずっと元気でいてほしい」
「じいじもわんわんもかわいい」
「すごい愛情が伝わってきます」
「優しくて素敵なおじいちゃまですね」
「愛が詰まったマットで元気になったんだね」
「おじいちゃんにとってかわいい孫なんでしょうね」
「元気になって良かった! これからもいっぱい散歩楽しんでね」
「素敵なご家族で泣く。おじい様もテラゾーくんも長生きしてね」