「2023年11月頃に兵庫県龍野動物愛護センターからこの子を譲り受けた方いらっしゃいませんか?」
そんな一文を添えた投稿が、Threads上で大きな反響を呼んでいます。投稿者はzoes.810さん(@zoes.810)。写真に映るのは、センターで「ぐら」と呼ばれていた保護猫で、現在は「PINO(ピノ)」という名前で暮らす2歳の男の子です。(本記事では、センター時代の名前にならい「ぐらくん」としてご紹介します)
ずっと、兄弟猫のことが気になっていたぐらくんの飼い主さん。投稿には「センター名は“ぐり”と“ぐら”。2匹は兄弟で、うちには弟のぐらがいます。大きくなったぐりくんをひと目見てみたい」という切実な思いがつづられていました。
ずっと頭の片隅にいた、兄弟の存在
ぐらくんの飼い主さんは、保護猫カフェや保護団体のSNS投稿を見ながら「お迎えするなら保護猫がいい」と考えていたといいます。そんななか、センターへ見学に行き、生後3カ月の兄弟猫と出会いました。
「ぐらは、ぐりくんに比べて体が小さく、毛も薄く弱々しい感じに見えました。おもちゃにもあまり反応せず、おとなしいのか?怖がりなのか?という印象でしたね。一方、ぐりくんは活発な感じでおもちゃにもよく反応して子猫らしい感じでした」
当初は、ふたりを一緒に迎えたいと考えていたといいます。しかし、譲渡希望者が多かったことや2匹の性格を考慮したセンターの意向もあり、それぞれ別の里親のもとへ旅立つことになりました。
「兄弟一緒にいる姿が忘れられなかったからなのか……自分でもはっきりと理由はわからないのですが、ぐりくんのことがずっと気にかかっていました」
兄弟と離れ、新たな生活を始めたぐらくん
ぐらくんをお迎えする前、印象深い出来事があったといいます。
「被毛の色合いが、アイスクリームの『pino(ピノ)』に似ていたことからそう名付けたのですが…譲渡までの2週間ほどで被毛にグレーが混じり、見た目がガラッと変わってしまったんです」
お迎えに行った飼い主さんは、その姿を見てびっくり。「本当に同じ子!?」と、思わず二度見したといいます。
「グレーになった!名前どうしようと戸惑いましたが、幸い2カ月ほどで元の白黒に戻りました(笑)」
そんなユニークなハプニングののち、晴れて家族の一員となったぐらくん。センターではおとなしく見えていましたが、初日から落ち着いた様子だったそうです。
「トイレも食事もしっかりこなす姿を見て、『意外と肝が据わってるな』と思ったのを覚えています(笑)。いたずらや粗相をすることもなく、大変なことはありませんでした。もっと手がかかるものだと思っていたので拍子抜けしましたね」
あれから2年。現在のぐらくんについて、飼い主さんはこう話します。
「慎重派なビビりで初めて見るものや人は苦手。でも初めて見る猫は大丈夫なようで、新入りが来た時は一度も威嚇することもなく、すんなり受け入れました。甘えん坊な一面もあり、『おいで』というとジャンプして飛びついてきます」
兄弟猫に会いたい… 投稿がつないだ再会
そんなぐらくんの飼い主さんが、ぐりくんを探そうと思ったきっかけには、ある出来事がありました。
「Threadsで小さなお子さんの落とし物を探すお母さんの投稿を見ました。すると、拾ってくれた方からコメントが届き、無事に落とし物が戻ってきた。それを見て、ダメ元ではありましたがぐりくんを探す投稿をしてみようと思ったんです」
ところが投稿したその日、思いがけない展開が訪れます。
「ぐりの家族です。僕もぐらくんはどうなっているのだろうとすごく気になっていました」
そうコメントしたのは、ぐりくんの家族・chachamaru.fufuさん(@chachamaru.fufu)。さらに、runlo-nさん(@runl_on)からも、現在のぐりくんの写真が共有されました。
ぐらくんの飼い主さんは、思わず声を上げたといいます。
「驚きのあまり、『えー!!!!』と声が出ました。ぐりくんもすっかりおとなになって、輪郭や口元がよく似ているなと。何より、とても幸せそうで嬉しかったです。たくさんの人がいいねや拡散をしてくださったおかげなので、心から感謝しています」
「“あったかい世界”」再会に広がる祝福の声
その後、ぐらくんの飼い主さんとぐりくんの飼い主さんは「これをきっかけに兄弟の写真をたまに投稿しようね」とDMを交わしたといいます。
別々の家庭で育ちながらも、輪郭や口元にしっかりと残る兄弟の面影。ふたりとも愛情いっぱいの環境で幸せに暮らしていることが伝わってくる、心温まる再会となりました。
ぐりくんとぐらくんの再会は2.1万件を超える“いいね”を集め、リプライ欄には感動した人たちから温かな声が次々と寄せられています。
「出会えてるー!」
「見つかってよかった」
「あったかい世界すぎる」
「なんと尊い。泣いちゃう」
「両ニャンとも幸せそうで嬉しい」
「にゃんてかわいいフワフワ兄弟」
「すごいー! 再会おめでとうございます」
「幸せな気分になりましたー! よかったね!」