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「のと半島は、のり半島!」能登で出会った、おばあちゃん手作りの海苔に感激…「第二の青春」と笑ったお顔が忘れられない

椎名 碧 椎名 碧

「先日、能登半島を旅している途中で地元のおばあちゃまが作りたての海苔をくれた
あまりの美味しさにお金を払おうとしたら
「そんなことするならもうあげない」と拗ねたので、
「能登の海苔が美味いって言いまくるね」
と約束したら許してくれた
初めて使う、拡散希望…
のと半島は、のり半島!!」

こんなポストをされたのはそら(@366bluesky)さん。能登半島の海沿いを旅していた際に出会った、地元のおばあちゃま手作りの海苔。その厚みや香り、そして温かなやり取りが大きな反響を呼びました。

「炙って食べたら絶対おいしい!」
「のり半島って最高」
「能登に行ってみたくなった」
「こういう出会いがあるから旅はいい」

投稿には、そらさんをうらやましいと言う声が寄せられています。ポストをされたそらさんにお話を伺いました。

ーー今回いただいた海苔は、見た目や厚み、質感など、一般的な海苔と比べてどのような違いがありましたか?

「一般の海苔よりも厚みが倍ほどあり、キメも粗いです。板状というより、しっかりとした存在感がありました」

ーー実際に口にしたときの食感や香り、味わいはいかがでしたか?

「見た目通り食感は『バリっ』としていて、噛めば噛むほど磯の香りが溢れてきます。咀嚼しているうちに唾液で海藻が戻り、味と香りがどんどん広がる感じでした。一切嫌な臭みがなく、久しぶりに海に行って磯の香りを嗅いだときのような、気持ちの良い香りでした」

ーーどのように調理して召し上がったのですか?

「初回はスープにしました。仲間が持ってきてくれた希少なジビエ・ヤマドリを捌いたあとのガラを水から炊き、ニンニクと唐辛子で香りづけした油でエリンギを炒め、そこにスープを加え、最後に軽く水で戻した今回の海苔を入れました。『こういう食べ方もありだね』と好評でした」

ーー投稿に、さまざまな反応がありましたね。

「『炙って食べると美味しい』というコメントをたくさんいただきました。なので次は、ご飯を炊いて、奥能登の食卓にある“サクラ醤油”をつけて、ご飯に海苔を巻いて食べようと思っています」

海苔をくださったおばあちゃまと出会ったきっかけは?

「近所に以前お世話になった別のおばあちゃまがいて、お礼に伺ったのですが不在でした。外を探していたときに今回の海苔をくれたおばあちゃまがいて、『奥にいるから大きい声で呼んでみな』と教えてくれて、その通りにして再会できました。その後、無事に会えたことを伝えに行った際に海苔を見つけ、30分ほどいろいろとお話ししました」

ーーおばあちゃまはどんな人でしたか?

「近所に居ついた野良猫のお世話をしていて、スマートフォンの中は猫ちゃんの写真でいっぱいでした。エサの支援もあるそうですが、足りないこともあり、ご友人と10km以上離れた街まで車を走らせて買いに行くこともあるそうです。

海苔を作っていたのは、かつてご実家があった場所で、災害で全壊し公費解体された土地です。家もなくなり人口も減ったその土地で、『これからが第二の青春と思って生きる』とサッパリした笑顔で言い切っておられました」

ーー今回の投稿を通じて、伝えたいことは?

「販売はしておらず、同じ仮設住宅の方や知り合いのために作っている海苔です。能登に行っても、運が良ければ食べられる、という物だと思います。

今回の投稿で『能登に行ってみたくなった』というコメントを多くいただきました。それが一番うれしかったです。離れていてもできるボランティアとして、これからも能登を発信していきたいと思っています」

厚みのある“バリっ”とした食感と、広がる磯の香り。そして「第二の青春」と笑うおばあちゃまの言葉。

「のと半島は、のり半島!!」というフレーズの奥には、能登への深い愛情が込められていました。

暖かくなるこれからの季節、能登半島を訪れてみたくなる——そんなきっかけをくれた投稿でした。

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