仕事をしていると「出世したい」と考えるのは自然なことでしょう。そんな出世をテーマにした漫画『出世する人としない人の差とは…!?』(作:まるいがんもさん)がSNSで注目を集めています。
舞台は、とある会社の部署。物語は、柔木美和(やわらぎ・みわ)が同僚の真締真一(まじめ・しんいち)らと社内ランチ会へ誘われる場面から始まります。乗り気ではなかった柔木でしたが、「他部署との交流ができる」と上司に勧められ、参加することになりました。
ランチ会当日、そこに現れたのは、営業部で成果を上げ役員にまで昇進した堀川専務でした。普段接点のない役員との交流に、柔木たちは期待を抱きます。
そんな中、営業部新人の阿比留誠一(あびる・せいいち)が柔木に営業のコツなどを次々と質問します。初対面にもかかわらず、その積極的な姿に柔木と真締は驚かされます。
ランチ会が始まると、阿比留は堀川専務に「どうすれば早く出世ってできるでしょうか?」と直球で質問します。さらに「出世する人としない人の違いってなんでしょう?」と尋ねます。堀川専務はその答えを“来週までの宿題”として持ち帰らせました。
その後、阿比留は同僚の加島に出世したくないのかと話を聞きます。加島は「自分は係長くらいが限界だと思っていたら、本当にそうだった」と語ります。また阿比留は、取引先で「金魚は水槽の大きさに比例して成長する」ということを知りました。
迎えた2回目のランチ会で、阿比留は答えとしてこう語りました。出世する人としない人の違いは、出世したいと思っているかどうかであり、人は自分で“水槽の大きさ”を決められる...つまり最初から天井を決めない人が出世するのだと金魚の例を用いて答えたのです。
その答えに堀川専務は拍手を送り、「“出世したいと思ってる人”ではなく、“出世しようと思ってる人”だね」と補足します。願望で終わるか、行動に移すか…その違いが結果につながると語りました。
専務の言葉に参加者たちは納得します。さらに専務が阿比留に「頑張りすぎて身体壊したりしないで」と声をかけると、阿比留は嬉しそうに応えるのでした。一方で柔木は「私も水槽を大きくしよう~」とのんびり発言すると真締にツッコまれ、和やかな雰囲気で物語は締めくくられるのでした。
同作を含めた漫画『真面目なマジメな真締くん』は東洋経済オンラインにて連載中です。
読者からは「こんな抽象化能力の高い新人恐ろしい」や「出世する人についていくのも大事」などの声が挙がっています。そこで、作者のまるいがんもさんに同作について話を聞きました。
自分の目線が変わって気づいたことを描いたつもり
―制作のきっかけはどこに。
きっかけは僕の仕事に対する意識が最近変わったことです。僕はずっと出世したくないと上司にも公言していたんです。
しかし、最近なぜか仕事が忙しくなって残業も増えてしまって…平社員でこんだけ忙しいなら昇進して忙しいのも一緒じゃないか?給料も上がるし…と考えを改めたのがきっかけです。
― 作中では「金魚の話」「行動する」といった考え方が印象的でした。こうした価値観について、ご自身の経験がありますか。
よし。出世目指してやろう!と思い立った時に自分ができてないこと、苦手なことを洗い出したんですね。正直今まではそれは管理職がやる仕事、なんて自分で線を引いていました。
ただ出世したいなら目線を変えなければいけない、と思って今まで逃げてたこと、例えばややこしいエクセルの関数を使ったりだとか、数値をちゃんと意識して見るようにしたとかちょっと行動が変わりました。同時に早くから出世した人はそういえばそもそも目線が違ったよなぁ、なんてのも思いました。そういう自分の目線が変わって気づいたことを描いたつもりです。
あと金魚の水槽の話は実体験ですね。子供の頃にお祭りですくった金魚を実家の池で飼ってたんです。その金魚、僕が大人になっても生きていて、しかもめちゃくちゃデカくなってました。金魚の水槽に合わせて成長するエピソードがちょうどハマるなと思い取り入れたというわけです。
<まるいがんもさん関連情報>
▽東洋経済オンラインにて連載中『真面目なマジメな真締くん』
https://toyokeizai.net/category/comic-majimekun
▽書籍『真面目なマジメな真締くん』(Amazon)
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