好みでもない相手になぜか恋をしてしまう経験は、誰しも1度はあるでしょう。そんな不意に訪れる恋に翻弄される少女たちを描いた作品『負けヒロインのヤマダさん』(作・みのさん)が、SNSで話題を集めています。
物語の舞台は、とある学校。主人公は、今どきの女子学生・山田と、山田の隣の席に座る少女・病田(やまだ)です。病田は、いつも誰かに恋をしては振られてしまう恋多き女の子です。告白するも振られ続け、36連敗の失恋記録を更新中でした。
山田は病田に、なぜそんなに好きな人がいるのか質問をすると、病田は「隣の席になった人のことを全員好きになっちゃうんです」と笑顔で答えます。病田は普段コミュニケーションは苦手なタイプですが、隣の席の人とは自然に話せるため、その距離の近さから好意を抱いてしまうそうです。
しかし、勇気を出して告白しても、相手にはすでに彼女がいることがほとんどで、結果はいつも失恋に終わります。「本当に狂う」と独特の表現で、なぜ自分を選んでもらえないのか悩む病田に、山田はどこか呆れた様子を見せつつも「また次の恋を探せばいいんじゃないかな」と、優しく微笑みかけます。
すると病田は、「そういえば、あなたも“ヤマダ”でしたね」「何か運命というか、奇跡というか」と、2人の共通点を口にします。その瞬間、山田は病田の隣の席にいるのは自分だと気付き、思わず「私は?」と問いかけます。
普段は告白しては振られている病田は、不意におこなわれた山田からの告白を受け、みるみるうちに顔が赤くなっていくのでした。その様子を見た山田は「まんざらでもない感じ?」と内心驚きます。しかし、病田は「あっ、あの、私友達いなくて...」「だから女の子から好きって言われたの嬉しくて!」と満面の笑みを浮かべます。
続けて病田は「山田さんが友達になってくれて嬉しい!」と、輝くような笑顔を向けるのでした。その笑顔に圧倒されながら、山田は「うん、よろしくー」と返します。
山田はこれまで、いつも振られている病田を「負けヒロインて、こういう感じなんだ」と思っていました。“負けヒロイン”とは、恋愛作品やラブコメにおいて、恋人の座を勝ち取れない女性キャラクターのことです。そんな「負けヒロイン」の立場に山田は立っていることに思い悩むのでした。
同作を読んだ読者からは「照れてる時の絵が好きです。生まれてきてくれてありがとう」や「貴方の作品に目を奪われ、虜になりました」など賞賛の声があがっています。そこで作者のみのさんに話を聞きました。
最初は病田さんの恋路を見守るだけの話でした
―同作を描いたきっかけがあれば教えてください。
息抜きに描こうと思ったのがきっかけです。
最初は病田さんの恋路を見守るだけの話でしたがネームを練るうちに山田にも恋心が芽生えていく感じです。
ー2人のヤマダさんのキャラクターにはモデルがいるのでしょうか?
モデルは特にいないですね。
ただ病田はリアルな陰キャを意識して描きました。
―同作を描くにあたって、特に大切にした感情やテーマがあれば教えてください。
恋多き女の子なのに実際は恋愛に発展しない矛盾した子とそんな女の子に惹かれる女の子の切ない感情を意識しました。
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