tl_bnr_land

店員に「売り切れ」と言われても、諦められず→中学生息子にも注意されて…… 40代後半になって、気づいた変化とは?【漫画】

松波 穂乃圭 松波 穂乃圭

年齢を重ねるにつれて、行動の選択肢は減るどころか、むしろ増えていくものです。遠慮や常識は持ち合わせていますが、「まあ、聞くだけなら」と自らのルーティンは破れない場面は多くなってきました。埼玉県在住Cさん(40代後半)は、ある日ふと「最近の自分、少し図々しくなっていないか」と立ち止まりました。そのきっかけは、日常の何気ない出来事でした。

アサイーボウル、そこは柔軟対応してもらえる?

Cさんは最近ハマっているアサイーボールを食べにカフェレストランを訪れました。入店し注文しようとすると「売り切れです」と告げられます。理由を尋ねると、アサイーそのものではなく、トッピング用のバナナが切れているとの説明でした。

Cさんの頭に、ふとこんな考えがよぎりました。

「バナナがないだけなら、アサイーだけでも出せるのではないか?」

そう思い、バナナ抜きでの提供が可能かどうかを尋ねました。決して怒ったわけでも、無理を言ったつもりもありません。しかし店員は一瞬言葉に詰まり、「上の者に確認しないと分かりません」と返答します。その様子を見て、Cさんは自分が相手を困らせてしまったことに気づきました。一緒にいた中学生の息子からも「店員さん、困ってたでしょ。やめてよ」と注意されます。

以前なら「そうですか」と引き下がって違うものを頼んだだろう場面で、なぜ一歩踏み込んだのか。その変化に、Cさん自身も戸惑いを覚えたのです。

サラダ専門店に、コーヒーを持ち込むという発想

別の日、Cさんはサラダ専門店を訪れました。健康志向の店内でメニューを眺めたものの、ドリンク欄にコーヒーの記載がありません。コーヒー好きのCさんにとって、昼食とコーヒーは切り離せない組み合わせです。今日はサラダを食べたい。でもコーヒーも絶対飲みたい。

そこで思い切って店員に尋ねました。

「コーヒーが飲みたいんですが、メニューにないみたいなので別のお店のコーヒーを持ち込んでも大丈夫ですか?」

結果は意外にも「問題ありません」という返答でした。Cさんは近くのカフェでコーヒーをテイクアウトし、その後、サラダ専門店で何食わぬ顔で一緒に楽しみました。

ルール違反ではありません。許可も取っています。しかし「そもそも、聞こうと思うこと自体が若い頃の自分ならなかった」とCさんは振り返ります。空気を読むより、自分のルーティンや本能を優先する判断が自然にできてしまったことに、軽い衝撃を受けました。

「一口味見できますか?」という禁断の一言

極めつけはスーパーでの出来事です。カットフルーツを手に取ったCさんは、甘さが気になりました。産地表示や説明文では判断できず、思わず近くにいた店員に「一口味見できますか」と尋ねてしまったのです。

当然ながら答えは「できません」。それでもCさんは、思わず口に出してしまった自分に驚きを隠せませんでした。

この話を友人にすると、即座に返ってきたのは「それは完全に図々しい。いわゆる“オバタリアン”だよ」と笑われました。

図々しさは劣化か、それとも進化か

Cさんの行動は、どれも大きな迷惑行為ではありません。しかし共通しているのは、「ダメ元で聞いてみる」という姿勢です。若い頃は、断られること自体が恥ずかしく、最初から諦めていた場面ばかりでした。

年齢を重ね、経験を積んだ結果、「聞くこと」と「要求すること」の境界が少し曖昧になったのかもしれません。自分に正直に生きること、それを図々しさと呼ぶのか、適応力と呼ぶのかは、見る側によって評価が分かれるでしょう。

Cさんは今も自問しています。

これはおばさんになった証拠なのか、それとも生きやすくなった結果なのか。答えは出ていませんが、少なくとも以前より自分の本音に正直になったことだけは、確かなようです。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース