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「温かくて見飽きない」半紙440枚! 外国人観光客がひらがなで自分の名前を書いてみた「おどるひらがな展」

西松 宏 西松 宏

長崎を訪れた外国人観光客に自分の名前を毛筆、ひらがなで書いてもらった半紙440枚を一堂に集めた「おどるひらがな展」が、長崎市内にある「みらい長崎ココウォーク」5階ライフスタイルストアKOMINKAN併設展示場「gallery coco」で開催されている(2025年12月18日〜2026年1月12日)。

これらは、オランダ坂近くでカフェ&バー「Carpe Diem Cafe(カルペディエムカフェ)」を営むマスターの水口知宏さんが、店に来た外国人観光客への「おもてなし」の一環として書いてもらったもの。同店名物「毛筆チャレンジ」として外国人観光客の間で喜ばれており、展示会場を訪れた人からは「アートの世界だ」との声が聞かれる。

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会場の壁や柱にびっしりと展示されている半紙は、水口さんが2018年ころから同店を訪れた外国人観光客に書いてもらったもの。展示会場には、壁、柱に212枚、ファイルやラミネート加工されたものが228枚あり、計440枚の「作品」を見ることができる。

 

水口さんは店に外国人観光客が訪れると、まず名前を尋ね、その発音をひらがなで半紙に毛筆で書く。次に、その見本を見ながら今度はお客さんが挑戦。見本はプレゼントし、お客さんが書いたものは店で大切に保管してきた。 

「海外の人たちは自由に描きます。書き順はもちろん、濁点から書き始めたり、横向きに書いたり、なぞってみたり。僕たち日本人には描けない味のある文字が並んでいて、温かみがあり、見飽きることがないです」(水口さん、以下同)

 

この毛筆チャレンジ、始めたきっかけは?「元々はお正月に書き初めをしたのが始まりです。外国の方は書道をやったことがない方がほとんど。そこで最初は母国語の文字を書いてもらっていたんですけど、あるときから名前の発音をひらがなで書いてもらったところ、『国に戻ったら壁に飾って大事にするよ』と言ってくれて。海外の人たちにとって日本語のひらがなって形が美しいんだと思います。以来、毛筆チャレンジはうちの店の定番になりました」

同店には看板猫を務める三毛の「つ」が店の窓辺によくたたずんでおり、前を通った海外のお客さんが「So cute!」と入ってくることもよくあるそう。

展示会場には、ウクライナ、ロシア、イスラエルなど紛争中の国々からやって来た人たちが書いた作品が飾られている一角も。「私たちは平和だからこそ、カフェを営み、こうした文化交流もできるんですよね。だから、おどるひらがなたちは平和の象徴ともいえると思います」と水口さんはいう。

 

海外からのインバウンドは今後ますます増えることが予想されているが、「たとえばロシアから『ゆーり』という名前の方が来られて、毛筆チャレンジをしてもらえば名前も呼べますし、そこから会話が広がって距離感もぐっと縮まります。筆と墨と半紙さえあれば誰でも気軽にでき、おもてなしをする際、こんなにいいツールはないと思っているので、ぜひ真似してもらえれば(笑)毛筆チャレンジが全国に広がったらいいなと願っています」と水口さんは話している。

 

「Carpe Diem Cafe(カルペディエムカフェ)」のインスタグラム
@mizu_carpe_diem_cafe

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