内視鏡検査に抵抗感を持つ人は多いのではないでしょうか。口や肛門からカメラ付きの管を挿入し、食道・胃・大腸などを直接観察する検査と聞くだけで、不安を覚える人も少なくありません。そんな内視鏡検査の体験を赤裸々かつユーモラスに描いた漫画『下血して内視鏡検査する話』(作・きさらぎさん)が、SNSで注目を集めています。
物語は、「ウ〇チをしたら血の海だった」という衝撃的な出来事から始まります。23歳という若さで便器いっぱいの血を目にし、作者は大きなショックを受けました。動揺しながら母親のもとへ行き、「ちょっと私のウ〇チを見てもらっていいですか?」と、嫌がる母親をトイレに連れて行くのでした。
現場を確認した2人はすぐに消化器内科へ向かいます。病院では、医師からまず「痔かなぁ」と言われますが、作者の唇にあるホクロを見て「ポイツイェーガー症候群かもね」と告げられます。
これは生まれつきポリープができやすく、癌のリスクがある体質だと説明される中、「癌」という言葉に親子は凍りついてしまうのでした。そんな2人をよそに、医師は淡々と翌週の内視鏡検査を決定します。
検査当日、恐怖と不安でいっぱいの作者は1人で病院へ。心の準備もさせてもらえないまま検査台に上がると、看護師から「カメラが通りやすいようにおしりから空気入れますので...お腹張ってきたらおならしてくださいね~」と笑顔で声をかけられます。モニターには作者自身の肛門周辺が映し出されますが、「ケツ毛の方が気になって、内視鏡挿入はほぼ違和感なし」という、思わぬ感想も飛び出すほど検査は順調でした。
しかし次の瞬間、作者は激しい腹痛に襲われます。原因は、おならを我慢していたことでした。看護師から促されても、乙女心から「人前でおならはちょっと無理ですぅ!」と作者は絶叫して拒否します。その後、痛みに耐えきれずおならを出すと、検査は再び順調に進んでいきました。
検査終了後、呆然としていた作者は、早退しようかと心配で尋ねるメールをくれた母親に、「イボ痔とキレ痔とケツ毛でした」と返信します。すると、「了解。定時で帰ります。ご飯炊いといて下さい」と、あっさりとした返事が届きました。それを見た作者の複雑な表情で、物語は締めくくられます。
あとがきでは、大きな病気ではなかったことへの安堵とともに、「内視鏡検査は思ったほど痛くないこと」、そして何より「おならは我慢しないことの大切さ」が語られています。読者からは「非常に有意義なレポをありがとう」や「内視鏡の怖さが少しやわらぎました!」などの声が寄せられています。そこで、作者のきさらぎさんに同作について話を聞きました。
ふと思い出した「トイレ血だらけエピソード」を勢いで描きました
―同作を描いたきっかけがあれば教えてください。
家族の日常マンガを描いているのですが、何か違うものが描きたくなりまして…。それで、ふと思い出した「トイレ血だらけエピソード」を勢いで描きました。
ー内視鏡検査を受ける人に「おならを我慢しない」以外で何かアドバイスがありますか。
たくさんの方からコメントをいただいたのですが、鎮静剤を使ってくれる病院を選んだ方が、体への負担が少ないようです。
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