2025年、山あいの別荘や古民家、セカンドハウスを舞台に、身近な自然や命と向き合う人たちの行動が注目を集めました。庭から湧き出す水の行き先をたどり、大きな川へと続く流れに向き合ったDIY主。誰にも気づかれず生きていた金魚を保護し、居場所を整えた古民家再生の現場。思い通りにいかない自然をそのまま記録した“共生実験”も話題となりました。試行錯誤の先で、人と自然の関わり方が浮かび上がりました。
「ここで水をせき止めるわけにはいかない」と試行錯誤
50万円で購入した山奥の築40年の別荘をDIYで改修していたところ、庭に異変が起きました。整備中に現れたのは、敷地から大量に湧き出す水。まさかの「川の源流」ともいえる状況を記録したYouTube動画が話題となりました。湧き水の行き先をたどると、小川や清流へと姿を変え、最終的に利根川へ合流していることが分かり、視聴者からは「スケールが壮大過ぎて言葉がない」などの驚きの声が上がりました。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「よつめもん。50万円の別荘買った」を運営するよつめもんさんです。山あいの中古別荘を購入し、自ら改修を進める様子を発信しています。
庭の水はけの悪さに違和感を覚えて掘り下げると、敷地から水が湧き出していることが判明しました。掘っても掘っても水は止まらず、地面や高床式の建物の床下にまで水が入り込んでいきます。
当初は排水不良と考えていましたが、湧き水の流れを追うと、池や小川、清流を経て利根川へ続いていることが分かりました。「ここで水をせき止めるわけにはいかない」と考え、暗渠パイプの敷設や砂利の投入などの対策に取り組み、ぬかるんでいた敷地が次第に変化していく様子が映されています。建物内部も手入れを続けながら改修を進めており、自然と向き合う試行錯誤の過程が、多くの視聴者の関心を集めています。
50万円で買った山奥の別荘 庭から止まらぬ湧き水、どうすれば? 流れをたどると利根川へ…7.5トンの砂利と暗渠作りに挑んだ“DIY主の奮闘”に賞賛の声
誰にも気づかれず、十数年ひとりぼっち 空き家裏の小さな池で生きていた金魚を保護
新潟の雪深い山あいで、築120年の古民家を再生している男性が、隣の空き家の裏にある小さな池で、十数年ものあいだ一匹で生き続けていた金魚を見つけ、保護しました。その様子をYouTubeチャンネル「古民家TV」で公開すると、大きな反響を呼びました。
投稿主さんは、スキーやスノーボードをきっかけに雪国での暮らしに憧れ、東京を離れて古民家生活を決意。老朽化が進んだ茅葺き屋根の古民家に惹かれ、再生に取り組んでいました。作業を進める中で見つけたのが、隣家裏のわずか一平方メートルほどの池に残された金魚でした。村を離れた元の持ち主が十数年前に放したのではないかと聞き、今も生きていたことに驚いたといいます。
「最後は広い場所で過ごさせたい」と考え、空き家の持ち主の了承を得て保護を決断。木々を切り開いて池にたどり着き、金魚を自宅裏の復旧した池へ移しました。金魚はすぐに新しい環境に慣れ、同じ種類の稚魚と群れで泳ぐようになったそうです。
現在は近隣住民が世話を手伝うことも。投稿主さんにとって金魚は限界集落で暮らす中の心の支えにもなっています。命と向き合うその姿勢に、多くの共感が寄せられています。
誰にも気づかれず、十数年ひとりぼっち 空き家裏の小さな池で生きていた金魚を保護 古民家再生を進める男性の行動に「これぞ金魚救い」の声
池に大量発生した“藻”を食べてもらうため→エビ100匹を投入したら…
山奥のセカンドハウスに作ったビオトープで、緑色の糸状の藻「アオミドロ」が大量発生しました。対策として、お掃除役を期待してヤマトヌマエビ100匹を投入しましたが、13日後も見た目はほとんど変わらず。その“自然との共生実験”を記録した投稿がInstagramで話題となり、「働いてないんかーい!」「えびさん、もっと頑張れー!」といったツッコミのコメントが相次ぎました。
投稿主さんは、敷地内にあった使われていないスペースを見つけたことをきっかけにビオトープ作りを始めました。生き物好きではあるものの、セカンドハウスのため毎日の世話が難しいと判断し、エサを与えなくても生き物が自立できる環境を目指したといいます。もともと前の家主がワサビを育てていた場所を活用しました。
アオミドロ対策として投入したエビたちは、動画内では一カ所に集まり、ほとんど動いていない様子が映っていました。投稿主さんは当初不思議に感じていましたが、コメントを見て、同じビオトープ内に多くいるカエルやイモリといった天敵から身を守るため、身を潜めていた可能性があると納得したそうです。