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オタ活愛が暴走…資金が足りない!水商売から集団パパ活にエスカレート 家出少女装い詐欺行為も【パパ活経験者に取材】

たかなし 亜妖 たかなし 亜妖

令和以降は推し活の1つとして、アニメ・漫画のオタク活動(以下、オタ活)をする人たちが増えました。リアルな世界ではお目にかかれない美しい男の子や可愛らしいキャラクターに熱を入れる人や、声優さんの追っかけをするファンなど“オタク”と言えど種類はさまざまです。

そんな推し活コンテンツに共通するのが「熱心に追いかけるほど出ていくお金が大きい」こと。アニメグッズを全てコンプリートしようと思えば“パック買い”ではなく“箱買い”は避けられません。さらに、コスプレや同人誌制作も個人の趣味レベルでは基本的には赤字。そのため資金稼ぎやイベント参加スケジュールの融通を利かせるために、キャバクラやラウンジ、風俗などの夜職をする女性もいるくらいです。

このように、オタ活のために夜職をしているキャストの取材対象を探していたら、驚きの「集団パパ活」で資金を稼いだ経験を持つI子さんに出会いました。彼女がオタ活に燃えていた当時は、オタ活資金を調達するために驚きの行動を取っていたのでした……。

SNS経由のパパ活でオタ活の資金繰り

当時のI子さんは、仲間と同人誌制作やイベント参加に明け暮れる日々を送っていました。同じ趣味を持った友達に囲まれ、非常に楽しかったと語ります。けれどもI子さんは定職に就くわけでもなくキャバクラや風俗の体験入店を繰り返し、フラフラした毎日を送っていました。そのためもっと趣味を極めたいけれど、お金が手元にありません。

そんななか、I子さんが資金不足をX(旧Twitter)の非公開アカウントで嘆くと、仲間であるA子さんから誘いを受け、周りの人たちがパパ活でお金を得ている事実を知るのです(以下『』内、I子さん談)。

『栃木とか遠くに住んでいる子が多くて、どうお金をやりくりしているのか疑問に思っていたんですよ。彼女たちは夜職こそしていなかったけど、マッチングアプリやXを使ってのパパ活が当たり前だったと。当時はコロナ禍で風俗もキャバも稼げなかったから、あっさりと誘いに乗りました』

社会の闇に足を踏み入れたI子さんは、驚くことにパパ活を初めて早々に高額を支援してくれるパパに出会い、味を占めてしまいます。ただラッキーは続かず、その後は食事のみで数千円や、飲食代の割り勘を提案する男性とデートをする日々を過ごすのでした。

『その頃は推してたアニメの映画公開があり、イベントが頻繁に開催されていました。グッズや入場特典、チケット代が必要だからホテル代別の“イチゴ”(1万5000円)でパパ活を繰り返し、オタ活に使うのがルーティーン化していたんです。でも、1万5000円なんてあっという間に溶けてしまうから不満が募り、さらにお金がほしくなってしまって……』

「家出少女を装って、交通費だけ先払いで貰おうか」

思うようにオタ活資金を稼げず悩むI子さんに歩み寄ったのは、仲間のB子さんでした。彼女もパパ活で資金繰りを続ける1人であり、常識を逸脱した驚きの提案をしてきたのです。

『家出少女を装い、マッチングアプリやXでパパを釣ろう。お金を先払いで振り込んでもらえば、今よりも良い金額が手に入るはず。口座は、こっちで用意をするよ』

B子さんの発言を詳しく説明すると
①家出少女を装ってネットで男性を釣る
②「家出しているから交通費さえもない」と言ってお金をせびる
③せびった交通費を先払いで口座に振り込ませる
④金額を確認して、男性との連絡を絶つ(=バックレ)
という明らかすぎる詐欺でした。

普通ならこの話には乗らないのですが、どうしてもお金がほしかったI子さんはさらなる悪事に手を染めてしまいました。例えば「家出してます、どこか泊めてください。食事さえいただければなんでもします」「親にDVされていくところがありません」などと書き込むと、男性たちから次々と連絡が来ます。

B子さんの読みは見事に的中し、彼女たちは高収入を得て同人誌活動にもっと熱を入れ始めました。ただ集団パパ活も長くは続きません。不思議なことにA子さんは急に連絡が取れなくなり、I子さん自身もアニメオタクから声優オタクへ移行してしまいます。こうして、あれほど仲が良かった仲間と徐々に縁が切れ始め、自然と詐欺から離れていったのです。

『当時はやばいことをしているという自覚さえありませんでした。お金さえ稼げれば何でも良かったし、JKリフレ時代から周りがこういう子ばかりだったので、自分の中の“普通”に対する認知が歪んでいたんですよね。本当に反省しています。ちなみにA子ちゃんだけではなく、B子ちゃんもどうなったか分かりません。今でも連絡が取れないんです……』

趣味を持つことを悪ではありません。しかし熱量が高すぎて自制が効かなくなってしまうと、いずれは人としての道を大きく外すきっかけにもなってしまうでしょう。推し活に対するハードルが下がった昨今では、応援の仕方を今一度冷静に考えるべきかもしれません。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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