東京大学文学部・中国思想文化学研究室の学生が、旧蔵書の整理中に発見した“青い紙片”がSNSで大きな話題になっている。
投稿したのは研究室アカウント「東大中国思想文化学研究室の住人」(@UTokyo_chutetsu)さん。X上では「懐かしい!」「まだ使えるよ」「子どもの頃に貼った」など昭和世代を中心に共感の声が相次いでいる。
青色の小さな紙切れ…正体は「ブルーチップ」
投稿者が本の間から見つけたのは、青い切手のような紙片。「実物を見るのは初めてだったので、『これは何だろう』と思いました」と学生は語る。
手に取ると、「切手のような手触りで、美しい青色が印象的でした」といい、当時はまだその正体を知らなかったという。
「お買い物でもらえるポイントのアナログ版」
「台紙に貼って貯めると景品がもらえる」
「昭和のブルーチップ懐かしい!」
投稿には、説明コメントが殺到。ブルーチップの公式アカウントからも「現在も使えます」とリプライが寄せられ、学生は「サービスが健在であることと、公式があることに二重の驚きがありました」と振り返る。
研究室では“珍品”が見つかることも
同研究室では、過去にも思わぬものが見つかったという。
「漢代の瓦の拓本です。拓本そのものの価値だけでなく、“以瓦為宝、不亦奇乎(瓦を宝物にするとは不思議ですね)”という金谷治先生の識語が入っており、非常に貴重です」
「ブルーチップ、研究室で使える?」学生が提案
今回見つかったブルーチップについて、研究室では“活用案”も検討しているという。
「公式の方から『現在も使えます』と教えていただいたので、研究室のみんなで何かと交換できないか考えています。研究の合間の癒やしになるようなものがいいですね」
青は「仁の色」――学生が語る“文化的意味”
研究室の学生さんは「東アジアでは古くから、青い宝物の出現は“仁(思いやり)”の兆しとされてきました。今回の反響を通じて、より多くの“思いやり”が社会に広がれば嬉しいです」と話してくれた。
SNSで突如よみがえった昭和の遺産。レトロな紙片が、東大研究室から再び注目を集めている。