JR九州の駅長が各地域のご当地麺を競い合う「2025駅長対抗ご当地麺総選挙」の決選投票が11月23日、福岡県北九州市の門司港駅前広場で行われ、来場者による投票の結果、小倉駅・松尾宣彦駅長のおすすめする「駅長スタミナ焼うどん」が優勝。「九州ナンバー1ご当地麺」に選ばれた。
駅長スタミナ焼うどんは、熱々の鉄板できつね色に香ばしく焼き上げた焼うどんに、ぷりぷりのホルモンを豪快に盛り付け、生卵、ごま、ネギをトッピング。にんにくと甘辛ダレが食欲を刺激する一品だ。
同イベントは昨年の「ご当地丼」に続き今年が2回目。九州各地から59のご当地麺がエントリーした。WEB予選では4万3500票が投じられ、この日は予選を勝ち抜いた13麺が門司港駅前広場に集結。タッグを組んだ地域の店主と駅長が、それぞれの麺の魅力などをPRし、投票総数7082票のうち1099票を獲得した小倉駅長おすすめの「駅長スタミナ焼うどん」が1位に選ばれた。
焼うどん発祥の地といわれる北九州には、焼うどんの美味しい店がたくさんあるが、小倉駅南口から徒歩2分のところにある「本気の焼うどん専門店きつね」もそのひとつ。松尾駅長とともに戦った今回の総選挙について、同店の九州エリアマネージャー・石井沙恵里さんに話を聞いた。
ー優勝した今の感想は?
「とにかく1位を目指してきたので、今までの努力が報われて安心しました。焼うどん文化に少しでも貢献でき、地域の皆さんとともにがんばった結果だと思いますので、すごく嬉しいです」
ー「駅長スタミナ焼うどん」の特徴は?
「他の焼うどんと違って、うちのは自家製平麺をきつね色に香ばしく焼いているのが店名の由来でもある特徴です。松尾駅長がホルモン好きとのことで、通常の人気メニュー『スタミナ焼うどん』の上に、ホルモンをボリュームたっぷり乗せて今回のイベント用に提案させていただいたのが駅長スタミナ焼うどんです」
ーお店で提供されてから評判は?
「とにかくよかったです。予選投票のときは『出張にきたので食べにきました』という方をはじめ大勢の方々が『美味しかったよ』とコメントを寄せてくれました」
ー苦労もあったと思うが?
「PRのため企業をまわったり小倉駅でチラシを配ったり。正直、最初は戸惑いながら大丈夫かなという気持ちでやっていた部分はあるので、報われてよかったなと」
ーこれからも食べられる?
「はい、店では継続してメニュー提供しています。12月15日には、小倉駅『エキナカ店』もオープンの予定です」
ー最後にメッセージを。
「北九州のご当地グルメとして焼うどんは有名ですので、焼うどん文化をもっと広めていきたいです。地域のみなさまに愛される店を目指していきます」
松尾駅長もこう話す。「石井さんは『1位しかない』と、体調を崩すくらい頑張っておられたので、努力が報われて本当に嬉しいです。このイベントを通じて、お店の社員の方々の間に一体感がうまれ、社内の雰囲気もよくなったとのことで、そうしたお手伝いができたことも嬉しく思います。小倉にきたら焼うどんを食べるといったように、これからもきつねさんが焼うどん文化を広める役割を担って、全国に情報発信していただければと願っています」
ちなみに、2位は門司港駅の「もじこう焼きカレーうどん『勝』」、3位は福間駅の「完熟トマトラーメン」となった。3位と4位の日田駅「日田焼きそば萬天楼『極』」の得票数はわずか2票差だったという。
また、この日のイベントにゲスト参加し、ステージで13麺すべてを試食したロバート馬場さんがおくる特別賞には、中津駅の「特製宇佐の神そば」が選ばれた。
JR九州の古宮洋二社長は「これからも九州の食の魅力をPRし、地域を盛り上げていきたい。来年もやります!」と締めくくった。